ルール(説明付き)
ルールは特定の条件下でどのようなアクションをするかを指定します。例:モーションが検知されたら(条件)、カメラが録画(アクション)を開始。
以下はルールでできることの例です。
- 録画を開始および停止する
- デフォルト以外のライブフレームレートを設定する
- デフォルト以外のレコーディングフレームレートを設定する
- PTZパトロールを開始および停止する
- PTZパトロールを一時停止および再開する
- PTZカメラを特定の位置に移動する
- 出力を有効/無効状態に設定する
- 電子メールで通知を送信する
- ログエントリを生成する
- イベントを生成する
- 新しいデバイス設定を適用する(例:カメラの解像度の変更)
- ビデオがMatrix受信者に見えるようにする
- プラグインを開始および停止する
- デバイスからのフィードを開始および停止する
デバイスを停止することは、ビデオがデバイスからシステムに転送されなくなり、ライブビデオの視聴もビデオ録画もできなくなることを意味します。一方、フィードを停止したデバイスは、レコーディングサーバーとの通信が維持されます。また、Management Clientでデバイスを手動で無効にしたときとは異なり、デバイスからのフィードはルールにより自動的に開始することが可能です。
ルールの中には、特定の機能が関連するデバイスで有効であることが要件となるものもあります。例えば、カメラによる録画を指定するルールは、関連するカメラで録画が有効になっていないと機能しません。Milestoneは、ルールを作成する前に、関連するデバイスが正しく動作するか確認しておくことを推奨しています。
ルールの複雑さ
正確なオプションの数は、作成するルールのタイプ、およびシステムで使用できるデバイスの数により異なります。ルールによって高度な柔軟性が実現します。イベントと時間条件を組み合わせることはもちろん、複数の操作を1つのルールに指定することや、システム上の一部またはすべてのデバイスを対象とするルールを作成することもできます。
必要に応じて、単純または複雑なルールを作成することができます。例えば、非常に単純な時間ベースのルールを作成できます。
例 | 説明 |
---|---|
非常に単純な時間ベースのルール | 月曜日08:30から11:30(時間条件)に、カメラ1とカメラ2が録画を開始(アクション)し、期間が終了したら録画を停止(アクション停止)する。 |
非常に単純なイベントベースのルール | カメラ1でモーションが検出されたら(イベント条件)、カメラ1が直ちに録画を開始し(アクション)、10秒後に録画を停止する(アクション停止)。 イベントベースのルールは、1個のデバイスの1つのイベントで実行されますが、2つ以上のデバイスでアクションが実行されるように指定することもできます。 |
複数のデバイスを使用するルール | カメラ1でモーションが検知されたら(イベント条件)、カメラ2が直ちに録画を開始し(アクション)、出力3に接続されたサイレンが直ちに鳴る(アクション)。その60秒後に、カメラ2が録画を停止し(アクション停止)、出力3に接続されたサイレンが鳴り止む(アクション停止)。 |
時間、イベント、デバイスを組み合わせたルール | カメラ1でモーションが検知されたら(イベント条件)、曜日が土曜日または日曜日の場合(時間条件)、カメラ1とカメラ2が直ちに録画を開始し(アクション)、セキュリティマネージャーに通知が送信される(アクション)。カメラ1またはカメラ2でモーションが検知されなくなってから5秒後に、2台のカメラは録画を停止する(アクション停止)。 |
組織の要件に応じて異なりますが、複雑なルールを作成するよりも、単純なルールを複数作成することをお奨めします。もしこれにより、システムにより多くのルールが存在することになっても、ルールで実行されることの概要を簡単に保存することができます。ルールを単純に保つことで、個別のルール要素を無効/有効にするときに、柔軟性を得ることができます。単純なルールであれば、必要に応じてルール全体を無効/有効にできます。