インシデント、イベント、アクション、アラーム

XProtect VMS について言及する際、インシデント、イベント、アクション、アラームは異なる意味を持ち、ルール内でそれぞれの役割を担っています。

用語説明シナリオ:
インシデント

インシデントとは、実世界で起こる出来事です。

誰かがドアを開ける。このシナリオでは、ドアを「Door1」と呼ぶことにします。

イベント

XProtect VMS において、イベントとは、インシデントを識別するためルールを定義するタイミングです。それによって、実世界のインシデントが XProtect VMS のイベントになります。

イベントのソースは、とりわけ、ビデオでとらえられたモーション、外部センサー、他のアプリケーションから受信したデータおよびユーザーによる入力となります。

Door1 に取付られたドアセンサーが、誰かがドアを開けたことを登録します。ルールは Door1Opened(Door1 が開いた)イベントとして登録されます。
アクション

アクションとは、XProtect VMS 内のルールが、イベントを使用して起こったことを XProtect VMS で起こったこととして定義するタイミングです。

アクションとしては、録画開始、PTZ カメラの動き、カメラからのビデオの Matrix コンテンツとしての共有などが挙げられます。

ルールが Door1Opened イベントを登録すると、ルールは Door1 から近いカメラからの XProtect VMS による 2 分間の高画質ビデオ録画開始をトリガーします。
アラーム

アラームとは、XProtect VMS 内のルールが、イベントを使用して関係者に起こったインシデントを通知するタイミングです。

通知は出力デバイス、電子メール、テキストメッセージを通じて、またはその他の方法で行われます。

ルールが Door1Opened イベントをオフィスの営業時間外に登録すると、ルールはサイレンを作動し、セキュリティ責任者にテキストメッセージを送信します。

すべてのイベントとアラームは、XProtect Smart Client のアラームリストで確認できます。