ルール

簡単に説明すると、ルールとはオペレータや調査員の業務を楽にするものです。

XProtect Smart Client の動作を定義するルールは、システム管理者が作成および定義します。

タスクと組織のニーズに見合ったルールを定義することが重要です。XProtect Smart Client のユーザーは、自分でルールを作成することはできませんが、新しいルールの必要性を最初に認識することはよくあります。

適切に定義されたルールは、重要な業務への集中、作業負担の軽減、状況認識の向上、応答時間の短縮、インシデント発生時の社内コミュニケーションの向上に役立ちます。

例えば、一部のルールでは、インシデントの発生時にイベントとアラームが自動的に生成されます。手動で有効化できるその他のルールとしては、カメラビューアイテム内のオーバーレイボタンなどがあります。

システム管理者は、さまざまな方法でルールを作成および定義できます。その例をいくつか示します。

ルールの例ルールの動作の例XProtect Smart Clientユーザーにとってのメリットの例
何かが起こったときに録画を開始し、何も起こっていないときに録画を停止する例えば、XProtect VMS は、誰かがゲートを開く 30 秒前とゲートが再び閉じられた 30 秒後など、関連する録画のみを保存します。録画ビデオの件数が少ないと、関連する録画を見つけやすくなります。

何かが発生したときにビューアイテムに表示されるビデオ画質を向上

XProtect VMS は、最も重要なインシデントのビデオを高画質で表示します。例えば、誰かがドアを開けると、ドアを監視するカメラからのビデオが、それ以外の場合よりも高画質でビューに表示されます。 これにより、誰が建物に立ち入っているかが特定しやすくなります。
何かが発生したときにイベントとアラームをトリガー

XProtect VMS は、特定のイベントが発生すると通知します。例えば、自動車がエリア内に進入してきたときなどです。

通知の方法はルールによって異なりますが、次のような方法が考えられます。

  • XProtect Smart Client内:アラームリストのイベントとアラーム、マップ上の表示、ブックマークの配置など。

  • XProtect Smart Client外:電子メール、テキストメッセージ、サイレンの作動など。

何かが発生すると、ユーザーとその同僚に通知されます。
PTZ カメラを一時的に特定の位置に移動し、何が起こっているかをズームインし、指定した時間が経過したら PTZ カメラを元の位置に戻します。

XProtectVMS は、PTZ カメラを移動してインシデントが発生した領域をカバーし、詳細が見やすくなるようにズームインします。PTZ カメラが初期位置とズームレベルに戻ると、全体像が再び表示されます。

例:

  • ドアが開くと、通常は受付エリア全体を監視する PTZ カメラがわずかに動き、ドア付近の領域にズームします。

  • PTZ カメラは 30 秒後に元の位置とズームレベルに戻ります。

最も関連性の高いビデオが表示されるため、ユーザーとその同僚はすばやく対応できます。
何かが発生したときに Matrix ビューアイテムでライブビデオを共有XProtect VMS は、1 つ以上の共有ビューのMatrixコンテンツを含むビューアイテムに、インシデントを示すライブビデオを送信します。例えば、誰かがあなたのエリアの境界線に侵入したときなどです。ユーザーとその同僚は重大なインシデントを認識し、必要に応じて迅速に対応できます。
時間帯に応じてカメラの昼モードと夜モードを切り替えるXProtect VMS は、特定のカメラグループのカメラの昼/夜モードを切り替えて、最高画質のビデオを表示します。最高画質のライブおよび録画ビデオをユーザーとその同僚に確実に提供します。