エビデンスビデオの作成
インシデントやイベントをXProtect Smart Clientに文書化するために、例えば録画をエクスポートし、ビデオストリームから単一の静止画像を作成します。
エビデンスビデオをロックして削除されないようにするか、ロックされたビデオをエクスポートすることができます。
ビデオ、音声、静止画像のエクスポート
ビデオエビデンスを共有するため、別の形式でビデオと関連する音声をエクスポートできます。静止画像や利用できるその他の種類のデータ(お使いのXProtect VMSシステムによって異なります)もエクスポートできます。
[エクスポート] タブでは、3つの手順でビデオエビデンスをエクスポートできます。
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エクスポートするビデオシーケンスを [エクスポート] タブ > [エクスポートリスト] に追加します。「[エクスポートリスト] にビデオシーケンスを追加」も参照してください。
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少なくとも1つエクスポート形式を選択し、エクスポート設定を調整してください。「エクスポート設定を調整」も参照してください。
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エクスポートを作成します。「エクスポートを作成」も参照してください。
[エクスポートリスト] にビデオシーケンスを追加
次の場所で、[エクスポートリスト] にビデオシーケンスを追加できます:

[エクスポートリスト] で、[アイテムを追加] を選択し、エクスポートするビデオシーケンスを追加します。

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タイムラインで、[
] ボタンを選択して、エクスポートするシーケンスの開始時刻と終了時刻を選択します(タイムナビゲーションコントロール(概要)を参照)。
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エクスポートに含める各アイテムに対して、関連のあるチェックボックス
を選択します。
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[エクスポート] > [エクスポート] を選択し、選択したビデオシーケンスを [エクスポートリスト] に追加し、 [エクスポート] タブに移動します。
または:
エクスポート > エクスポートリストに追加するを選択し、選択したビデオシーケンスを エクスポートリストに追加し、再生モードで表示させます

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[エビデンスロックリスト] で、既存のエビデンスロックを選択します。
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エクスポートリストに追加するを選択し、選択したエビデンスロックを エクスポートリスト]に追加し、再生モードで表示させます。

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すべての検索結果を一度にエクスポートする場合は、右上隅のワークスペースツールバーにあるすべてを選択するボタン
を選択します。
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エクスポートする各検索結果にマウスのカーソルを合わせ、青いチェックボックス
を選択します。
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青いアクションバーで、[エクスポートリストに追加
] を選択します。
エクスポート設定を調整
[エクスポート] タブ > [エクスポートリスト] で少なくとも1件シーケンスを追加後、少なくとも1つエクスポート形式を選択する必要があります。オプションで、エクスポート設定を調整できます。
手順:
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[エクスポートリスト] で、少なくとも1つエクスポート形式を選択します。
- XProtect形式でエクスポート - エクスポートと共にXProtect Smart Client – Playerを含める場合は、XProtect形式を使用します。他のMedia Playerは機能しません。エクスポートされたエビデンスが改ざんされていなことを受信者が確認できるようにする場合は、[エクスポート設定] > [XProtect形式] > [デジタル署名を含める] を選択します。この操作により、[署名の検証] ボタンが利用できるようになります。ボタンの場所:XProtect Smart Client – Player
- Media Player形式でエクスポート - ほぼすべてのMedia Playerで再生できる形式を使用します。この場合、エクスポートを再生するコンピュータにメディア プレーヤーがインストールされていなくてはなりません。
- 静止画像としてエクスポート - 選択した期間各フレームの静止画像をエクスポートします
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オプションで、[エクスポートリスト] の各ビデオシーケンスの [開始時刻] と[終了時刻] を変更できます。
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オプションで、ビデオの異なる領域をカバーするため、ビデオシーケンスにプライバシーマスクを追加できます。「エクスポート中の録画の一部のエリアをマスクする」も参照してください。
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オプションで、各形式の[エクスポート設定] を変更できます。「エクスポート設定」も参照してください。
エクスポートの継続時間およびカメラの数は、エクスポートが完了するまでの時間に影響します。所要時間を短縮するには、エクスポートの形式を変更してみてください。
エクスポートを作成
[エクスポート] タブ > [エクスポートリスト] に少なくとも1件シーケンスを追加すると、エクスポートを作成できるようになります。
手順:
- [エクスポート] ボタンを選択します。[エクスポートを作成] ウィンドウが開きます。
- [エクスポート名] フィールドには、自動作成されたエクスポート名が表示されます。名前は変更できます。
- [エクスポート先] フィールドで、エクスポート先のパスを指定します。作成するエクスポートは、ここで指定するフォルダーに保存されます。
- [エクスポートを作成] を選択して、エビデンスをエクスポートします。
- [エクスポート先] として指定したフォルダーにエクスポートが作成され、保存されます。「エクスポートされたビデオの表示」も参照してください。
ユーザー権限が欠落している場合は、ビデオデータをエクスポートできないことがあります。
エクスポート中の録画の一部のエリアをマスクする
ビデオをエクスポートするときには、プライバシーマスクを追加して、選択した領域を見えなくすることができます。エクスポートされたビデオが再生された場合、プライバシーマスクが追加された領域は塗りつぶされたブロックとして表示されます。
ここで追加するプライバシーマスクは、現行のエクスポートと [エクスポートリスト] で選択したビデオシーケンスのみに適用されます。エクスポートには、システム管理者が設定したプライバシー マスクのあるビデオがすでに含まれている可能性があります。「プライバシーマスク(説明付き)」も参照してください。
手順:
- [エクスポート] タブ > [エクスポートリスト] で、プライバシーマスクを追加するビデオシーケンスを選択します。
- [プレビュー] ペインの上にある [プライバシーマスク] ボタンをクリックします。[プライバシーマスクを追加] ウィンドウが開きます。
- マスクしたいエリアごとに
ボタンをクリックし、マスクしたいエリアにポインターをドラッグします。
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プライバシー マスクの一部をマスク解除するには、
ボタンをクリックし、マスク解除したいエリアにポインターをドラッグします。マスク解除する各部分でこの手順を繰り返します。
マスクを一時的に非表示にするには、マスクを非表示ボタンを長押しします。
- [OK] をクリックして、[エクスポート] タブに戻ります。
プレビュー画像には表示されないセルを持つグリッドがあります。選択する領域にセルの一部分が含まれている場合、セル全体がマスクされます。この場合、想定しているよりも若干大きい画像がマスクされる可能性があります。
ストーリーボード(説明付き)
ストーリーボード機能は、1つのカメラから、または複数のカメラからのビデオシーケンスを一緒に1つの結合フローに貼り付けるのに役立ちます。イベントのシーケンス、ストーリーボードを内部調査や法定でのエビデンスとして使用することができます。
関連しないシーケンスをすべて省略したり、必要のないビデオの長いシーケンスを見ることで時間を無駄にすることを避けられます。また、関連するビデオが含まれていないシーケンスの保存でストレージを無駄にすることも回避できます。
ストーリーボードのエクスポート
ビデオ シーケンスを単一の結合フローに張り付けてストーリーボードを作成し、エクスポートできます。
手順:
- 再生モードで、まずストーリーボードに追加したいアイテムが含まれているビューを開きます。
- タイムラインで
をクリックします。
- ストーリーボードの開始時刻と終了時刻を選択します。タイムナビゲーションコントロール(概要)を参照してください。
- ビューで追加するアイテムごとに、該当するチェックボックス [
] を選択し、[エクスポート] > [エクスポートリストに追加] をクリックします。
ストーリーボードに必要なアイテムをすべて追加するまで、手順1~4を繰り返します。
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エクスポートプロセスを続けます。「エクスポート設定を調整」と「エクスポートを作成」を参照してください。
ロックされたビデオエビデンスのエクスポート
エビデンスロック保護されているため削除できないビデオシーケンス。をエクスポートする場合には、カメラに関連するデバイスからのデータもエクスポートに含まれます。
手順:
- 再生モードに切り替える
- 右上隅にあるワークスペースツールバーで、エビデンスロックをクリックして、ビューを選択します。
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再生モードではなくライブモードのままにしたい場合は、グローバルツールバーのエビデンスロックを選択します。
ユーザー権限があるデバイスの既存のエビデンスロックのリストが表示されます。
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エビデンスロックを選択して、[エクスポートリストに追加] をクリックします。
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エクスポートプロセスを続けます。「エクスポート設定を調整」と「エクスポートを作成」を参照してください。
エクスポートされたビデオの表示
[エクスポートを作成] ウィンドウ > [エクスポート先] フィールドで指定したフォルダーにエクスポートが作成され、保存されます。
手順:
- 作成した直後にエクスポートされたビデオを表示するには、
- 以前のある時点でビデオをエクスポートした場合:
- エクスポートを保存するフォルダーにアクセスします。デフォルトの場所は、C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Milestone\Video Exportです。[エクスポートを作成] ウィンドウ > [エクスポート先] フィールドでフォルダーの場所を確認できます。これは、常に同じエクスポート先を使用している場合にのみ動作します。
- 出力形式に応じて、該当するフォルダーを開き、ビデオファイルまたは静止画像をダブルクリックします。形式がXProtect形式の場合、.exe拡張子のついたSmart Client – Playerファイルをダブルクリックします。
監視レポートの印刷または作成
必要に応じて、監視カメラがとらえた静止画像をもとに監視レポートをその場で印刷するか、コンピュータに保存可能な監査レポートを作成できます。
アラームレポートを印刷するとアラームの統計を取得するも参照してください。
単一カメラからレポートを印刷
ライブカメラまたは録画ビデオからは、単一の静止画像と関連情報を印刷できます。追加したメモも印刷されます。
手順:
- 記録した静止画像を印刷するには、再生モードに移動します。
- ライブ静止画像を印刷するには、ライブモードに移動します。
- 確認したいカメラが含まれるビューを開きます。
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表示アイテムの上にカーソルを置きます。カメラツールバーが表示されます。
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アイコンをクリックします。ウィンドウが表示されます。
- 必要に応じてメモを追加します。
- [印刷]をクリックします。Windowsの[印刷]ダイアログが表示されます。
- 必要に応じて、印刷設定を変更してから印刷します。それ以外の場合は、そのまま[印刷]をクリックします。
組織でアラーム処理機能が使用されている場合は、アラームに関する情報も印刷できます。「アラーム(説明付き)」も参照してください。
検索結果からレポートを作成
検索結果をもとに、イベントまたはインシデントに関する情報(静止画像、イベント発生時刻、カメラに関する情報、メモなど)が記された監視レポートを作成することができます。レポートはPDFファイルとして保存されます。
手順:
- [検索]タブに移動し、検索を実行します。
- レポートに含めたいそれぞれの検索結果にカーソルを当て、青いチェックボックス
を選択します。
- ブルーのアクションバーで
をクリックします。 ウィンドウが表示されます。
- デフォルトのレポート名を、意味のある名前に変更します。レポートにおいては、名前はページヘッダーとして表示されます。
- レポートの保存先となるフォルダーを変更するには、[レポート先]セクションで
をクリックし、別のフォルダーを選択します。
- オプションで、レポートメモのフィールドにメモを記入します。
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作成をクリックします。レポートが生成されると進捗バーが表示されます。
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レポートが生成されると、進捗バーから詳細を選択します。
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開くを選択してレポートを開くか、リンクをクリックしてレポートの保存先フォルダーを開きます。
レポートのレイアウトを変更するには、[設定]ダイアログを開いて[詳細]をクリックし、[PDFレポートのフォーマット]リストで別の値を選択します。