サイトナビゲーション: アラーム

この記事では、イベントによってトリガーされるアラームがシステムに表示されるよう設定する方法について説明します。

アラーム(説明付き)

この機能は、XProtect Event Serverがインストールされている場合のみ作動します。

イベントサーバーで処理される機能に基づくアラーム機能により、組織全体の任意のインストール数(他のXProtectシステムも含む)で、一元的なアラームの確認、コントロール、およびアラームの拡張性が得られます。以下のいずれかによりアラームが生成されるように設定できます。

  • 内部システム関連のイベント

    例:モーション、サーバーの応答/非応答、アーカイブ上の問題、ディスク空き容量不足など。

  • 外部統合イベント

    複数の種類の外部イベントからこのグループを構成することができます。

    • アナリティクスイベント

      一般的に、外部のサードパーティのビデオコンテンツ分析(VCA)プロバイダから受け取ったデータ。

    • MIPプラグインイベント

      MIP SDKによって、サードパーティーのベンダーは、お使いのシステム用のカスタムプラグイン(たとえば、外部入退室管理システムまたは同様の機能などとの統合)を開発できます。

凡例:

  1. 監視システム
  2. Management Client
  3. XProtect Smart Client
  4. アラーム設定
  5. アラームデータフロー

アラームを処理し、XProtect Smart Clientにあるアラームリストに委譲します。アラームはXProtect Smart Clientのスマートマップおよびマップ機能とも統合できます。

アラーム設定(説明付き)

アラーム設定には以下が含まれます。

  • アラーム処理のダイナミックな役割ベース設定
  • すべてのコンポーネントの中央技術概要:サーバー、カメラ、および外部装置
  • すべての受信アラームとシステム情報の一元的ログ設定
  • プラグインの処理、外部入退室管理またはVCAベースシステムなどの他のシステムとのカスタム統合が可能です。

一般的に、アラームを発生させるオブジェクトの視認性によりアラームが制御されます。これにより、アラームに関する4つの側面を活用でき、制御/管理するユーザーと、制御/管理の度合いが関連します。

名前

説明

ソース/デバイス視認性。

アラームを発生させるデバイスが、ユーザーの役割で認識できるように設定されていない場合、ユーザーはXProtect Smart Clientのアラームリストのアラームを確認することはできません。

ユーザー定義イベントをトリガーする権限

この権限は、ユーザーの役割がXProtect Smart Clientの選択したユーザー定義イベントをトリガーできるかどうかを決定します。

外部プラグイン

外部プラグインがシステムに設定されている場合、これらはアラームを処理するユーザーの権限をコントロールする場合があります。

一般役割権限

ユーザーがアラームを確認できるだけか、あるいはアラームを管理できるかを決定します。

アラームのユーザーがアラームにできることは、ユーザーの役割とその役割に課された設定により異なります。

オプションアラームおよびイベントタブで、アラーム、イベント、ログの設定を指定できます。

アラーム定義

システムがイベントをシステムに登録する際は、システムをXProtect Smart Clientでアラームを生成するように設定できます。これらを使用する前にアラームを定義する必要があります。アラームはシステムサーバーに登録したイベントに基づき定義してください。また、ユーザー定義イベントを使用してアラームをトリガーしたり、同じイベントを使用して複数の異なるアラームをトリガーすることも可能です。

アラームの追加

アラームを定義するには、アラーム定義を作成する必要があります。ここでは、アラームをトリガーする項目、オペレータが実行する必要がある作業の手順、アラームを停止させる操作やタイミングなどを指定します。設定の詳細については、アラーム定義(プロパティ)を参照してください。

  1. サイトナビゲーションペインで、アラームを展開し、アラーム定義を右クリックします。
  2. 新規追加を選択します。
  3. 次のプロパティを入力します:
    • 名前: アラーム定義の名前を入力します。アラーム定義が一覧表示されるたびに、アラーム定義の名前が表示されます。
    • 手順:アラームを受信するオペレータの手順を作成できます。
    • イベントのトリガー:ドロップダウンメニューを使用して、アラームがトリガーされるときに使用されるイベントタイプとイベントメッセージを選択します。

      選択可能なトリガーイベントのリスト。アナリティクスイベントを使用して、ハイライトされたイベントが作成され、カスタマイズされます。

    • ソース:アラームをトリガーするためのイベントが発生するカメラおよびその他のデバイスを選択します。選択できるオプションは、選択したイベントのタイプにより異なります。
    • 時間設定:特定の期間中にアラームをアクティブ化する場合は、ラジオボタンを選択してから、ドロップダウンメニューでタイムインターバルを選択します。
    • イベントベース:イベントによってアラームをアクティブ化する場合は、ラジオボタンを選択し、アラームを開始するイベントを指定します。また、アラームを停止するイベントも指定する必要があります。
  4. 時間制限ドロップダウンメニューで、オペレータのアクションが必要なときの時間制限を指定します。
  5. トリガーされたイベントドロップダウンメニューで、時間制限が経過したときにトリガーするイベントを指定します。
  6. 関連するカメラや初期アラーム所有者などの追加設定を指定します。

アラーム定義(プロパティ)

アラーム定義の設定:

名前

説明

有効

既定では、アラーム定義は有効です。無効にするには、チェックボックスをオフにします。

名前

アラームの名前は一意である必要はありませんが、一意で分かりやすい名前を使用すると、多くの場合に便利です。

手順

アラームに関する説明や、アラームの原因となる問題を解決する方法に関する説明テキストを入力します。

ユーザーがアラームを処理すると、テキストがXProtect Smart Clientで表示されます。

イベントのトリガー

アラームがトリガーされた時に使用するイベントメッセージを選択します。2つのドロップダウンから選択します。

  • 1つ目のドロップダウン:アナリティクスイベントやシステムイベントなどのイベントのタイプを選択します。
  • 2つ目のドロップダウン:使用する特定のイベントメッセージを選択します。使用可能なメッセージは、最初のドロップダウンメニューで選択したイベントタイプによって決定されます。
ソース

イベントが発生するソースを指定します。カメラまたは他のデバイスから切断し、ソースは、VCAやMIPなどの定義済みのソースに接続することもできます。選択できるオプションは、選択したイベントのタイプにより異なります。

アラームトリガー:

名前

説明

時間プロファイル

時間プロファイルラジオボタンを選択して、アラーム定義がアクティブなタイムインターバルを指定します。ルールとイベントノードで定義した時間設定だけが一覧に表示されます。何も定義されていない場合は、常時オプションのみを使用できます。

対象のイベント

イベントに基づくアラームにするには、このラジオボタンを選択します。選択した後には、開始イベントと停止イベントを指定します。カメラ、ビデオサーバー、入力で定義されているハードウェアイベントを選択できます。イベント概要も参照してください。グローバル/手動イベントも使用できます。ユーザー定義イベントも参照してください。

オペレータのアクションが必要:

名前

説明

時間制限

オペレータのアクションが必要になる時間制限を選択します。デフォルトは1分です。トリガーされたイベントドロップダウンメニューでイベントを登録するまで、時間制限はアクティブになりません。

トリガーされたイベント

時間制限が経過した場合に、どのイベントをトリガーするか選択します。

マップ:

名前

説明

アラームマネージャービュー

アラームがXProtect Smart Client>アラームマネージャーにリストされている際に、スマートマップまたはマップのいずれかをアラームに割り当てます。

スマート マップには、カメラでトリガーされた場合、およびカメらたスマート マップに追加された場合にアラームが表示されます。スマート マップへのカメラ追加の詳細については、スマートマップ上のカメラの追加、削除または編集を参照してください。

その他:

名前

説明

関連するカメラ

カメラ自体がアラームをトリガーしない場合でも、15台までアラーム定義に含めるカメラを選択します。例えば外部イベントメッセージ(ドアが開いているなど)をアラームのソースとして選択している場合です。ドア付近のカメラを1台または複数定義することで、定義したカメラの録画のインシデントをアラームに関連付けることができます。

初期アラームの所有者

アラームに対して責任を負うデフォルトのユーザーを選択します。

初期アラームの優先度

アラームの優先度を選択します。 これらの優先度はXProtect Smart Clientで使用し、アラームの重要度を決定します。

アラームのカテゴリ

アラームのカテゴリ、例えば誤警報または要調査を選択します。

アラームでトリガーされるイベント

XProtect Smart Clientでアラームがトリガーできるイベントを定義します。

アラームを自動で閉じる

特定のイベントによってアラームを自動的に停止する場合は、このチェックボックスを選択します。すべてのイベントがアラームをトリガーするわけではありません。最初から新しいアラームを無効にしたい場合は、チェックボックスを選択解除します。

管理者にアサインできるアラーム

アサイン先リストで管理者の役割のあるユーザーを含めるようチェックボックスを選択します。。

アサイン先リストは、XProtect Smart Clientアラームマネジャータブのアラーム詳細にあります。

チェックボックスをクリアすると、管理者の役割があるユーザーをアサイン先リストからフィルターアウトして、リストを短縮できます。

アラームデータ設定

アラームデータ設定を行う際には、以下を指定します。

アラームデータレベルタブ

優先度

名前

説明

レベル

選択したレベル番号の新しい優先度を追加するか、デフォルトの優先度レベル(1、2 、3などの数)を使用/編集します。これらの優先度レベルは、[初期アラームの優先度]設定を行うために使用されます。

名前

エンティティの名前を入力します。必要な数だけ作成できます。

サウンド

アラームに関連付けられる音声を選択します。音声の設定で、デフォルトの音声を使用するか、さらに追加します。

音声をリピート 音声を1回だけ再生するか、XProtect Smart Clientでオペレータがアラームリストの中のアラームをクリックするまで繰り返すかを決めます。
デスクトップ通知を有効化

デスクトップ通知はアラームの優先度ごとに有効/無効にできます。 Smart Clientプロファイルに対応しているXProtect VMSを使用している場合は、必須Smart Clientプロファイルでも通知を有効にする必要があります。 アラームマネージャータブ(Smart Clientプロファイル)を参照してください。

ステータス

名前

説明

レベル

デフォルトの状態レベル(番号14911、これらは編集または再利用は不可)に加えて、選択したレベル番号の新しい状態を追加します。このような状態レベルは、XProtect Smart Clientアラームリストにのみ表示されます。

カテゴリ

名前

説明

レベル

選択したレベル番号の新しいカテゴリを追加します。これらのカテゴリレベルは、初期アラームの優先度設定を行うために使用されます。

名前

エンティティの名前を入力します。必要な数だけ作成できます。

アラーム リストの構成タブ

名前

説明

使用できる列

「>」を使用して、XProtect Smart Clientアラームリストに表示すべき列を選択します。「<」を使用して選択をクリアします。完了したら選択した列には、含める項目が表示されます。

閉じる理由タブ

名前

説明

有効

すべてのアラームが閉じられる前に、閉じる理由を割り当てる必要があるようにするには、選択して有効にします。

理由

アラームを閉じる際にユーザーが選択できる、閉じる理由を追加します。この例は、解決済み-侵入者または偽警告です。必要な数だけ作成できます。

音声の設定

音の設定を行う際には、以下を指定します。

名前

説明

音声

アラームに関連付けられる音声を選択します。音声リストには、デフォルトのWindows音声が多数含まれています。新しい音声(.wavまたは.mp3)を追加することもできます。

追加

音声を追加します。音声ファイルをブラウズし、1つ以上の.wavまたは.mp3ファイルをアップロードします。

削除

選択された音を、手動で追加された音の一覧から削除します。デフォルト音は削除できません。

テスト

音をテストします。リストから音を選択します。音が1回再生されます。