ビデオプッシュを使用したビデオのストリーミング

ビデオプッシュを設定すると、ユーザーはモバイルデバイスのカメラからXProtect監視システムに録画をストリーミングし、常に状況に関する通知を受信するか、ビデオを録画して後から調査できます。ビデオストリームには音声もついている場合があります。

ビデオプッシュタブビデオプッシュ設定の要件もご参照ください。

ビデオをストリーミングするためのビデオプッシュの設定

ユーザーがモバイルデバイスからXProtectシステムにビデオをストリーミングするには、XProtect Mobileサーバーでビデオプッシュを設定する必要があります。

Management Clientで、以下の手順で設定します。

  1. ビデオプッシュタブで、ビデオプッシュチェックボックスを選択して、この機能を有効にします。
  2. ビデオをストリーミングするためのビデオプッシュチャネルを追加します。
  3. ビデオプッシュドライバーをRecording Serverのハードウェアデバイスとして追加します。このドライバーはカメラデバイスをシミュレーションして、Recording Serverにビデオをストリーミングできるようにします。
  4. ビデオプッシュドライバーデバイスをビデオプッシュのためのチャネルに追加します。

ビデオをストリーミングするためのビデオプッシュチャネルの追加

チャネルを追加するには、以下の手順に従います。

  1. ナビゲーションペインでモバイル サーバーを選択し、モバイルサーバーを選択します。
  2. ビデオプッシュタブで、 ビデオプッシュチェックボックスを選択します。
  3. チャネルマッピングの左下で追加をクリックし、ビデオ プッシュチャネルを追加します。
  4. 表示されたダイアログボックスで、チャネルを使用するユーザーアカウントのユーザー名を入力します(役割で追加)。このユーザーアカウントによるXProtect Mobileサーバーとレコーディングサーバーへのアクセスをセキュリティ全般タブで許可する必要があります。
  5. ビデオプッシュを使用するには、このアカウントのユーザー名とパスワードを使用して、モバイルデバイスでXProtect Mobileにログインする必要があります。

    新しいビデオ プッシュチャネルを追加すると、レコーディング サーバーでハードウェア デバイスとしてチャネルを追加する際に使われるポート番号とMACアドレスが生成されます。また、Recording ServerMobile Serverの接続で使用されるパスワードも生成されます。デフォルトのパスワードは、Milestoneです。

  6. ポート番号をメモしておきます。レコーディングサーバーにハードウェアデバイスとしてビデオプッシュドライバーを追加する時に必要です。
  7. OKをクリックして、ビデオ プッシュチャネルダイアログを閉じます。
  8. チャネルを保存するには、ナビゲーション ペインの左上で保存をクリックします。

ビデオ プッシュチャネルの編集

追加したビデオ プッシュチャネルの設定詳細は編集できます。

  1. チャネルマッピングで編集するチャネルを選択し、編集をクリックします。
  2. 編集を終了したら、OKをクリックしてビデオ プッシュチャネルダイアログボックスを閉じます。
  3. 編集内容を保存するには、ナビゲーション ペインの左上で保存をクリックします。

ビデオ プッシュチャネルのポート番号とMACアドレスを編集する場合は、レコーディング サーバーで以前に追加したビデオプッシュチャネル設定の詳細も必ず新しい情報に置き換えてください。これを行わなければ、Recording ServerMobile Serverの接続が失われます。

ビデオプッシュチャネルの追加

不要になったチャネルは削除できます。

  1. チャネルマッピングで削除するチャネルを選択し、削除をクリックします。
  2. 変更を保存するには、ナビゲーション ペインの左上で保存をクリックします。

パスワードを変更

自動的に生成され、Recording ServerMobile Serverの接続で使用されるパスワードは変更可能です。

  1. チャネルマッピングの右下でパスワードの変更をクリックします。
  2. ビデオプッシュのパスワード変更ダイアログボックスで、最初のフィールドに新しいパスワードを入力し、2番目のフィールドにも新しいパスワードを繰り返し入植し、OKをクリックします。
  3. 変更を保存するには、ナビゲーション ペインの左上で保存をクリックします。

ビデオ プッシュチャネルのパスワードを変更すると、すでにリストに含まれているビデオ プッシュチャネル、または将来、追加されるビデオ プッシュチャネルすべてに変更が適用されます。既存のビデオ プッシュチャネルをすべてリストから削除する場合でも、新しいパスワードは有効なままで、将来のチャネルに適用されます。

Recording ServerMobile Serverの接続が失われるため、変更を保存した後、既存のビデオ プッシュチャネルはすべて機能しなくなります。この接続を回復するには、ナビゲーション ペインでレコーディングサーバータブを右クリックしてハードウェア交換ウィザードを実行し、Recording Serverでハードウェアデバイスとして追加したビデオプッシュドライバーの新しいパスワードを入力します。

 

レコーディングサーバーにハードウェアデバイスとしてビデオプッシュドライバーを追加

  1. ナビゲーションペインでレコーディングサーバーをクリックします。
  2. ビデオをストリーミングしたいサーバーを右クリックしてハードウェアを追加をクリックし、ハードウェアを追加ウイザードを開きます。
  3. ハードウェア検知方法として手動を選択し、次へをクリックします。
  4. ビデオプッシュドライバーのログイン資格情報を入力します。
    • ユーザー名:デフォルトのユーザー名を使用する場合は、このフィールドを空白のままにします。
    • パスワード:Milestoneを入力します - システムによって生成されるパスワードです。モバイルサーバーでビデオプッシュチャネルを追加した際にパスワードを変更した場合は、使用したいパスワードを入力します。次へをクリックします。

    これはユーザーではなく、ハードウェアの資格情報です。資格情報は、ビデオプッシュチャネルへのアクセスで使用されるユーザーアカウントには関係していません。

  5. ドライバーのリストでMilestoneを展開し、ビデオプッシュドライバーのチェックボックスを選択してから次へをクリックます。
  6. アドレスフィールドには、XProtect MobileサーバーがインストールされているコンピュータのIPアドレスを入力します。
  7. システムの生成したMACアドレスを使用するようお勧めします。ビデオプッシュドライバーで問題が発生した場合、またはモバイルサーバーでビデオプッシュチャネルのポート番号とMACアドレスを編集した場合などにのみ変更します。

  1. ポート フィールドで、ビデオのストリーミングのために作成したチャネルのポート番号を入力します。ポート番号はチャネルを作成した時に割り当てられています。
  2. ハードウェアモデル列で、ビデオプッシュドライバーを選択し、次へをクリックします。
  3. システムが新しいハードウェアを検知したら、次へをクリックします。
  4. ハードウェア名テンプレートフィールドで、ハードウェアのモデルとそのIPアドレスを表示するか、モデルのみを表示するかを指定します。
  5. 関連デバイスを有効にするかどうかは、有効にするチェックボックスを選択して指定します。有効にしない場合でも、ビデオプッシュドライバーのリストに関連デバイスを追加できます。後で有効にすることもできます。

    ビデオをストリーミングする際にロケーション情報を使用したい場合は、メタデータポートを有効にする必要があります。

    ビデオをストリーミングする際に音声を再生したい場合は、ビデオストリーミングに使うカメラに関連付けられているマイクを有効にする必要があります。

  6. 左側で該当するデバイスのデフォルトのグループを選択するか、グループに追加フィールドで特定のグループを選択します。1つのグループにデバイスを追加すると、同時にすべてのデバイスに設定を適用したり、デバイスの入れ替えをすることが容易にできます。

ビデオプッシュドライバーデバイスをビデオプッシュのためのチャネルに追加

ビデオプッシュドライバーデバイスをビデオプッシュのためのチャネルに追加するには、以下の手順に従います。

  1. サイトナビゲーションペインで、モバイルサーバーをクリックし、ビデオプッシュタブをクリックします。
  2. カメラを検索をクリックします。成功すると、カメラ名フィールドに、ビデオプッシュドライバー カメラの名前が表示されます。
  3. 設定を保存します。

既存のビデオプッシュチャネルで音声を有効にする

ビデオプッシュで音声を有効にするための要件を満たした後(ビデオプッシュ設定の要件を参照)、Management Clientで以下を実行します。

  1. サイトナビゲーションペインでサーバーノードを展開し、レコーディングサーバーをクリックします。
  2. 概要ペインで該当するレコーディングサーバーのフォルダーを選択し、ビデオプッシュドライバーフォルダーを展開して、ビデオプッシュに関連するマイクを右クリックします。
  3. 有効にするを選択してマイクを有効にします。
  4. 同じフォルダー内で、ビデオプッシュに関連するカメラを選択します。
  5. プロパティペインで、クライアントタブをクリックします。
    詳細については、クライアントタブ(デバイス)を参照してください。
  6. 関連マイクフィールドの右側にあるをクリックします。選択したデバイスダイアログボックスが開きます。
  7. レコーディングサーバータブで、レコーディングサーバーフォルダーを展開し、ビデオプッシュに関連するマイクを選択します。
  8. [OK] をクリックします。