アップグレードのベストプラクティス

実際にアップグレードを開始する前に、SQL Serverデータベースのバックアップなど、アップグレードの要件を確認してください(アップグレード要件を参照)。

デバイスドライバーは2つのデバイスパックに分かれています:より新しいドライバーのレギュラーデバイスパックと、古いバージョンのドライバーのレガシーデバイスパックです。レギュラーデバイスパックは常に、更新あるいはアップグレード時に自動でインストールされます。レガシーデバイスパックからのデバイスドライバーを使用する古いカメラがある場合や、レガシーデバイスパックをまだインストールしていない場合、システムはレガシーデバイスパックを自動でインストールしません。

システムに古いバージョンのカメラが含まれる場合、Milestoneは、そのカメラがレガシーデバイスパックに含まれるドライバーを使用しているかどうかを「https://www.milestonesys.com/community/business-partner-tools/device-packs/」ページで確認するよう推奨しています。レガシーパックをすでにインストールしているかどうかをチェックするには、 XProtectシステムフォルダーをチェックします。レガシーデバイスパックをダウンロードする必要がある場合は、ダウンロードページ(https://www.milestonesys.com/downloads/)にアクセスします。

シングルコンピュータシステムの場合、新しいソフトウェアを既存のインストールに追加でインストールできます。

Milestone InterconnectまたはMilestone Federated Architectureシステムでは、 まず中央サイトをアップグレードし、その後リモートサイトもアップグレードしなくてはなりません。

分散システムでは、以下の順序でアップグレードします。

  1. インストーラのカスタムオプションを使用してマネジメントサーバーをアップグレードします(システムのインストール - カスタムオプションを参照)。
    1. コンポーネントを選択するウィザードのページでは、すべてのマネジメントサーバーのコンポーネントがあらかじめ選択されています。
    2. SQL Serverとデータベースを指定します。データベース内の既存のデータを維持するため、すでに使用しているSQL Serverデータベースを維持するかどうかを決定します。

      インストールを開始すると、フェールオーバー レコーディング サーバーは機能しなくなります(フェールオーバー レコーディング サーバー(説明付き)を参照)。

      マネジメントサーバーで暗号化を有効にすると、レコーディングサーバーはアップグレードされ、マネジメントサーバーの暗号化が有効に設定されるまでオフラインとなります(安全な通信(説明付き)を参照)。

  2. フェールオーバー レコーディング サーバーをアップグレードします。マネジメントサーバーのダウンロードウェブページから(Download Managerがコントロール)Recording Serverをインストールします。

    フェールオーバー レコーディング サーバーにおいて暗号化を有効にする場合、 また、フェールオーバー機能を維持する場合は、暗号化をせずにフェールオーバー レコーディング サーバーをアップグレードし、その後で暗号化を有効にします。

    この時点で、フェールオーバーサーバー機能が回復します。

  3. レコーディングサーバーまたはフェールオーバー レコーディング サーバーからクライアントへの暗号化を有効にする場合は、クライアントがアップグレードの間にデータを取得することができるようにし、レコーディングサーバーのアップグレードの前にレコーディングサーバーからデータストリームを取得するすべてのクライアントとサービスをアップグレードしておくことが重要です。該当するクライアントとサービスは以下のとおりです。
    • XProtect Smart Client
    • Management Client
    • Management Server
    • XProtect Mobile サーバー
    • XProtect Event Server
    • DLNA Server Manager
    • Milestone Open Network Bridge
    • Milestone Interconnectを通してレコーディングサーバーからデータストリームを取得するサイト
    • 一部のMIP SDKサードパーティー統合
  4. レコーディングサーバーをアップグレードします。レコーディングサーバーはインストールウィザードを使用してインストールするか(Download Managerを介したレコーディングサーバーのインストールを参照)、サイレントでインストールできます(レコーディングサーバーのサイレントインストールを参照)。サイレントインストールの利点は、遠隔で行うことができることです。
  5. 暗号化を有効にし、選択したサーバー認証が該当する実行中のコンピュータで信頼されない場合は、コンピュータの接続は切断されます。詳細については、安全な通信(説明付き)をご参照ください。

システムの他のサイトでもこの手順を繰り返します。