ユーザー定義のイベント(説明付き)

目的のイベントがイベント概要リストにない場合は、ユーザー定義イベントを作成できます。このようなユーザー定義のイベントを使用して、他のシステムを監視システムに統合します。

ユーザー定義イベントを使用すると、サードパーティー製の入退室管理システムから受信したデータをシステム内でイベントとして使用できます。イベントは後でアクションをトリガーできます。例えば、誰かが建物に入ったときに、該当するカメラからビデオ記録を開始できます。

また、ユーザー定義イベントを使用すると、XProtect Smart Clientのライブビデオを表示しているときに手動でイベントをトリガーしたり、ルールで使用されている場合は自動的にイベントをトリガーできます。例えば、ユーザー定義イベント37が発生すると、PTZカメラ224がパトロールを停止して、プリセット位置18に移動します。

役割を通して、どのユーザーがユーザー定義イベントをトリガーできるかを定義できます。ユーザー定義イベントを2つの方法で使用し、必要な場合は同時に使用できます。

イベント

説明

XProtect Smart Clientで手動でイベントをトリガーできるようにする方法

この場合、ユーザー定義のイベントにより、エンドユーザーが手動でイベントをトリガーしながら、XProtect Smart Client でライブビデオを閲覧することができます。XProtect Smart Clientのユーザーにより手動でトリガーされたためにユーザー定義イベントが発生すると、ルールによりシステムで行うべき1つまたは複数のアクションがトリガーされます。

APIを通してイベントをトリガーできるようにする方法

この場合、監視システムの外のユーザー定義イベントをトリガーできます。この方法でユーザー定義イベントを使用するには、ユーザー定義イベントをトリガーする際に、個別のAPI (アプリケーションプログラムインターフェース。ソフトウェアアプリケーションの作成またはカスタマイズに必要な構築ブロックのセット)が必要です。この方法でユーザー定義イベントを使用するには、Active Directory を介した認証が必要です。これにより、ユーザー定義イベントが監視システムの外部からトリガー可能にも関わらず、認証されたユーザーのみが実行可能となります。

また、ユーザー定義イベントは、APIよりメタデータに関連付けし、特定のデバイスまたはデバイスグループを定義することができます。これは、ユーザー定義のイベントを使用してルールをトリガーする際に非常に便利です。それぞれのデバイスに対するルールを持つことを避けるのと、基本的に同じことを行います。例:ある企業には出入り口が35箇所あり、入退室管理を使用しており、それぞれに入退室管理デバイスがあります。入退室管理デバイスを有効にすると、システムでユーザー定義イベントが起動されます。このユーザー定義イベントをルールで使用して、有効な入退室管理デバイスに関連するカメラで録画を開始することができます。どのカメラがどのルールに関連付けられるかは、メタデータで定義されます。この方法により、企業は35個のユーザー定義イベントと35個のユーザー定義イベントでトリガーされたルールを作成する必要がなくなります。単一のユーザー定義イベントと、単一のルールで十分な管理が可能になります。

ユーザー定義イベントをこの方法で使用する場合、XProtect Smart Clientの手動トリガーで常に使用できるようにしておきたくない場合もあるでしょう。役割を使用して、どのユーザー定義イベントがXProtect Smart Clientに表示されるか決定することができます。