ライセンスアクティベーション(説明付き)

インストールする前に、SLCを登録する必要があります(ソフトウェアライセンスコードを登録するを参照)。インストール済みのXProtectVMSとXProtect拡張機能が機能し、個々のハードウェアデバイスからシステムにデータが送信されるようにするには、SLCに紐付けされた各ライセンスをアクティベートする必要があります。XProtectの全ライセンスタイプの概要については、ライセンスのタイプをご参照ください。

ライセンスをアクティベートする方法は数種類あります。いずれの方法も[ライセンス情報]ウィンドウで行うことができます。どのアクティベーション方法が最適であるかは、組織でどのようなポリシーが掲げられているか、そしてマネジメントサーバーからインターネットにアクセスできるかどうかに応じて異なります。ライセンスをアクティベートする方法については、ライセンスをアクティベートするをご参照ください。

XProtectライセンスシステムは柔軟な構造をしているため、XProtectVMSの初回ライセンスアクティベート以降、カメラを搭載したハードウェアデバイスを追加するたびにデバイスライセンスをアクティベートする必要はありません。この柔軟性について詳しくは、ライセンスアクティベーションの猶予期間(説明付き)およびアクティベーションなしのデバイスの変更(説明付き)をご参照ください。

自動ライセンスアクティベーション(説明付き)

Milestoneでは、メンテナンスを容易にしつつ柔軟性を維持するためにも、組織のポリシーで許容されている場合は自動ライセンスアクティベーションを有効にするよう推奨しています。自動ライセンスアクティベーションを使用するには、マネジメントサーバーがオンラインになっている必要があります。自動ライセンスアクティベーションを有効にする方法については、自動ライセンスアクティベーションを有効にするをご参照ください。

自動ライセンスアクティベーションを有効にすることで得られる利点

  • ハードウェアデバイスを追加、削除、または交換してから、またはライセンスの使用に影響を及ぼすような変更を加えてから数分後に、システムによってハードウェアデバイスがアクティベートされます。そのため、ライセンスアクティベーションを手動で行うことはめったにありません。まれな例外については、手動ライセンスアクティベーションが引き続き必要な状況をご参照ください。

  • 「アクティベーションなしのデバイスの変更」の使用済み回数は常にゼロとなります。

  • ハードウェアデバイスが猶予期間に入ったり、期限切れのリスクが生じたりすることがありません。

  • 基本ライセンスのいずれかが14日以内に期限切れになる場合は、XProtectシステムは、追加の対策として、毎夜自動的にライセンスのアクティベーションを試みます。

手動ライセンスアクティベーションが引き続き必要な状況

システムに対して以下の変更を加える場合は、手動ライセンスアクティベーションが必要となります。

ライセンスアクティベーションの猶予期間(説明付き)

VMSをインストールしてデバイス(ハードウェアデバイス、Milestone Interconnectカメラ、ドアのライセンス)を追加する際には、自動ライセンスアクティベーションを有効にしていない限り、これらのデバイスは30日間の猶予期間のもとで稼働します。30日間の猶予期間が終了するにあたり、「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数がゼロになった場合は、ライセンスをアクティベートする必要があります。これを行わないと、デバイスから監視システムにビデオが送信されなくなります。

アクティベーションなしのデバイスの変更(説明付き)

XProtectライセンスシステムの構造は、「アクティベーションなしのデバイスの変更」機能によって柔軟なものとなっています。そのため、たとえライセンスを手動でアクティベートする場合でも、ハードウェアデバイスを追加または削除するたびに必ずしもライセンスをアクティベートする必要はありません。

アクティベーションなしのデバイスの変更数はインストールによって異なり、複数の変数に基づいて計算されます。詳細については、「「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数の算出(説明付き)」を参照してください。

ライセンスを最後にアクティベートしてから1年が経過すると、「アクティベーションなしのデバイスの変更」の使用済み回数が自動的にゼロにリセットされます。リセットが発生したら、ライセンスをアクティベートせずに、ハードウェアデバイスを追加および交換し続けることができます。

長期航行中の船舶状の監視システムやインターネットにアクセスできない遠隔地の監視システムなど、監視システムが長期間オフラインの場合は、Milestoneリセラーに連絡し、アクティベーションなしのデバイスの変更数を増やすように依頼できます。

アクティベーションなしのデバイスの変更数を増やす資格があると考える理由を説明する必要があります。Milestoneは各リクエストを個別に決定します。アクティベーションなしのデバイスの変更数が増えた場合は、ライセンスを認証して、XProtectシステムで登録するライセンス数を増やす必要があります。

「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数の算出(説明付き)

「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数は、3つの変数から算出されます。Milestoneソフトウェアの複数のインストールがある場合は、変数はそれぞれに個別に適用されます。変数は以下のとおりです。

  • アクティベーション済みライセンスの合計数の固定割合を示すC%
  • アクティベーションなしのデバイスの変更数の固定最小値を示すCmin
  • アクティベーションなしのデバイスの変更数の固定最大値を示すCmax

アクティベーションなしのデバイスの変更数は、Cmin値より低くしたり、Cmax値より高くすることはできません。C%変数に基づいて計算された値は、システムの各インストールにあるライセンスアクティベーション済みデバイス数に応じて変化します。アクティベーションなしのデバイスの変更によって追加されたデバイスは、C%変数によるアクティベーションとしてカウントされません。

Milestoneは3つのすべての変数の値を定義します。値は予告なく変更される場合があります。変数の値は製品によって異なります。

C% = 15%、Cmin = 10、Cmax =100に基づく例

あなたはデバイスライセンスを100購入しました。続いて、100台のカメラをシステムに追加しました。自動ライセンスアクティベーションを有効にしない限り、「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数はゼロのままです。次に、ライセンスをアクティベートしたことで、「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数は15となりました。

あなたはデバイスライセンスを100購入しました。続いて100台のカメラをシステムに追加し、ライセンスをアクティベートしました。「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数は現在15です。次に、システムから1台のハードウェアデバイスを削除することにしました。現在99台のデバイスがアクティベートされており、「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数は14に減少しました。

あなたはデバイスライセンスを1000購入しました。続いて1000台のカメラをシステムに追加し、ライセンスをアクティベートしました。これで、「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数は100となります。C%変数によれば、「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数は150になるはずですが、Cmax変数に基づき、「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数は100に制限されています。

あなたはデバイスライセンスを10購入しました。続いて10台のカメラをシステムに追加し、ライセンスをアクティベートしました。Cmin変数により、「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数は現在10となります。C%変数のみに基づいて回数を算出した場合、結果は1となります(10の15% = 1.5、少数切り捨て)。

あなたはデバイスライセンスを115購入しました。続いて100台のカメラをシステムに追加し、ライセンスをアクティベートしました。これで、「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数は15となります。次に、「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数15回分のうち15を使用して、さらに15台のカメラをアクティベーションなしで追加しました。この状態でシステムから50台のカメラを削除すると、「アクティベーションなしのデバイスの変更」は7に減少します。これは、15回分の「アクティベーションなしのデバイスの変更」として追加したカメラのうち、8台のカメラが猶予期間に入ったことを意味します。続いて、新しいカメラを50台追加しました。前回ライセンスをアクティベートした際に100台のカメラをアクティベートしたため、「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数は15回に戻り、猶予期間に入っていた8台のカメラも、「アクティベーションなしのデバイスの変更」の回数に再び含まれるようになります。50台の新しいカメラは猶予期間に入ります。