トランザクションを構成
XProtect Transactライセンスのアクティベート後:
- キャッシュレジスタなどのトランザクションデータを提供するソースを追加および構成します。
- トランザクションの定義を指定します。すなわち、どのように開始および終了するかを指定します。これにはXProtect Smart Clientでどのように表示されるべきかも含みます。
トランザクションを設定する場合は、トランザクションイベントを定義し、ルールやアラームをトリガーするように設定することができます。XProtect Smart Clientでは、オペレータはこれらのイベントに基づき、トランザクションを調査できます。詳細については、トランザクションイベントとアラームを設定をご参照ください。
トランザクションソースの追加(ウィザード)
トランザクションソースからXProtect Transactにデータを接続するには、ATMなどのトランザクションのソースを追加する必要があります。ウィザードでは、コネクタを選択し、1つ以上のカメラを接続できます。
追加するトランザクションソースのトランザクションソースライセンスがない場合は、30日間の猶予期間中はシステムが動作します。追加のトランザクションソースライセンスを取得し、期限内にアクティベートしてください。
手順:
- サイトナビゲーションペインでトランザクションを展開します。
- 概要ペインに移動します。トランザクションソースノードを右クリックし、ソースの追加を選択します。ウィザードが表示されます。
- ウィザードの手順に従います。
- 選択するコネクタによって、フィールドに表示される必須入力フィールドが異なります。詳細については、トランザクションソース(プロパティ)をご参照ください。ウィザードを完了した後に、これらの設定を変更できます。
- 必要なトランザクション定義が使用できない場合は、新規追加をクリックして、新しいトランザクション定義を作成できます。
トランザクションソース(プロパティ)
トランザクションソースの設定は表で説明します。
名前 | 説明 |
---|---|
有効にする | トランザクションソースを無効にするには、このチェックボックスをオフにします。トランザクションデータのストリームは停止しますが、インポート済みのデータはイベントサーバーに残ります。保存期間中にはXProtect Smart Clientで無効なトランザクションソースからトランザクションを表示することができます。 無効なトランザクションソースでも、トランザクションソースライセンスが必要です。 |
名前 | 名前を変更するには、新しい名前をここに入力します。 |
コネクタ | トランザクションソースを作成した場合は、選択したコネクタを変更できません。別のコネクタを選択するには、新しいトランザクションソースを作成し、ウィザードで任意のコネクタを選択する必要があります。 |
トランザクションの定義 | 受信されたトランザクションデータをトランザクションおよびトランザクションラインに変換する方法を定義する別のトランザクション定義を選択できます。これには次の定義が含まれます。
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保存期間 | イベントサーバーにトランザクションデータを保存する期間を日数で指定します。デフォルトの保存期間は30日です。保存期間が終了すると、データは自動的に削除されます。これにより、データベースのストレージ容量を超過する状況を回避できます。 最小値は1日、最大値は1000日です。 |
TCPクライアントコネクタ | TCPクライアントコネクタを選択した場合は、次の設定を指定します。
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シリアルポートコネクタ | シリアルポートコネクタを選択した場合は、設定を指定し、トランザクションソースの設定と一致するようにします。
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トランザクション定義を作成および追加する
トランザクションソースの定義の一部として、ソースの定義を指定します。定義は受信された未加工データを表示可能なデータに変換します。これによりユーザーは、実際の受信と一致する形式でXProtect Smart Clientのデータを表示できます。一般的に、未加工データはデータの1つの文字列であり、個別のトランザクションの開始および終了位置を確認することが困難になる可能性があるため、この処理が必要になります。
手順:
- サイトナビゲーションペインでトランザクションを展開します。
- トランザクション定義を選択します。
- 概要ペインに移動します。トランザクション定義を右クリックし、行の追加を選択します。複数の設定がプロパティセクションに表示されます。
- 開始パターンと終了パターンフィールドを使用して、受信の開始および終了を定義するデータを指定します。
- データ収集の開始をクリックし、接続されたデータソースから未加工データを収集します。収集するデータが多くなるほど、制御文字などの置換または省略したい文字が見つからないリスクが低くなります。
- 未加工データセクションで、置換または省略する文字をハイライト表示します。文字を手動で入力する場合は、この手順を省略し、フィルターの追加をクリックします。
- フィルターの追加をクリックし、トランザクションソースデータから選択した文字がXProtect Smart Clientに表示される方法を定義します。
- フィルターごとに、文字を変換する方法を決定するアクションを選択します。プレビューセクションには、定義されたフィルタでデータを表示する方法がプレビュー表示されます。
また、コンピュータにローカル保存された、以前に収集されたデータを読み込むこともできます。この場合、ファイルから読み込むをクリックします。
トランザクション定義(プロパティ)
名前 | 説明 |
---|---|
名前 | 名前を入力します。 |
エンコード | レジなどのトランザクションソースで使用される文字セットを選択します。これによりXProtect Transactは、定義を構成する際に、処理できる理解可能なテキストにトランザクションデータを変換できます。 誤ったエンコードを選択すると、データが文字化けして表示される場合があります。 |
データ収集を開始 | 接続されたトランザクションソースからトランザクションデータを収集します。データを使用して、トランザクション定義を構成できます。 少なくとも1つ、できれば複数のトランザクションが完了するまで待ちます。 |
データ収集を停止 | 定義を構成するのに十分なデータを収集したら、このボタンをクリックします。 |
ファイルから読み込む | すでに存在するファイルからデータをインポートするには、このボタンをクリックします。典型的には、これは、.captureファイル形式で以前に作成されたファイルです。他のファイル形式にすることもできます。ここで重要なことは、インポートファイルのエンコードが、現在の定義で選択されたエンコードと一致することです。 |
ファイルに保存 | 収集された元データをファイルに保存するには、このボタンをクリックします。データは後から再利用できます。 |
一致タイプ | 収集された元データの開始パターンと停止パターンを検索するために使用する一致タイプを選択します。
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元データ | 接続されたトランザクションソースのトランザクションデータ文字列がこのセクションに表示されます。 |
開始パターン | トランザクションの開始位置を示す開始パターンを指定します。プレビューフィールドには横線が挿入され、トランザクションの開始および終了位置を視覚的に示し、それぞれのトランザクションを区切ります。 |
停止パターン | トランザクションの停止位置を示す停止パターンを指定します。停止パターンは必須ではありませんが、実際のトランザクション間で、受信されたデータに開始時間または特別キャンペーンなどの無関係なデータが含まれる場合に便利です。 停止パターンを指定しない場合、レシートの終了は次のレシートの開始場所として定義されます。開始は、開始パターンフィールドに入力された内容によって決まります。 |
フィルターを追加 | フィルターを追加ボタンを使用して、XProtect Smart Clientで省略するか、他の文字または改行に置換する文字を指定します。 トランザクションソース文字列に出力しない制御文字が含まれている場合は、文字の置換が有益です。XProtect Smart Clientのレシートをオリジナルのレシートと同様に表示するには、改行を追加する必要があります。 |
テキストをフィルター | 元データセクションで現在選択されている文字を表示します。省略または置換する文字を認識し、それが収集された元データ文字列に含まれていない場合は、手動で文字フィールドに文字を入力できます。 文字が制御文字の場合は、16進数のバイト値を入力する必要があります。バイト値では次の形式を使用します。1文字に複数バイトがある場合は{XX}および{XX,XX,...}。 |
アクション | 追加するフィルターごとに、選択した文字の処理方法を指定してください。
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置換 | 選択した文字と置き換えるテキストを入力します。置換アクションを選択した場合にのみ、使用されます。 |
フィルターテキストとして定義されていない制御文字を削除 | フィルター追加後も削除されていない印刷されない文字を削除します。 元データペインとプレビューセクションで、この設定を有効または無効にした際にトランザクションデータ文字列がどのように変化するのか確認します。 |
プレビュー | プレビューセクションを使用して、不要な文字が特定、削除されたことを確認します。ここに表示される出力は、XProtect Smart Clientでの実際のレシートと見た目が似ています。 |