ビデオ再生の管理

再生のコントロールは RTSP 規格および ONVIF ストリーミング仕様(https://www.onvif.org/profiles/specifications/)に準じます。

録画サマリー

GetRecordingSummary コマンドを使用することで、デバイスの録画したビデオの概要を取得することができます。これは必要用件ではありませんが、検索を実行するに先立って有益な情報を提供してくれます。

最初または最後の録画のタイムスタンプを取得するためにGetRecordingSummaryGetMediaAttributesを使用できます。ただし、まずMilestone Open Network BridgeXProtect Management Clientプラグインで [カメラ構成を使用する] 設定を有効に設定する必要があります。

Use configuration from cameras check box in the Open Network Bridge Information pane.

GetServicesから戻ってきたサービスエンドポイントを使用すると、RecordingSearchサービスのためのプロキシを作成することができます。リクエストとリスポンス対象を作成し、 GetRecordingSummaryを呼び出します。

SearchBindingProxy searchProxy( &soapSearch );

std::string searchEndpoint = "http://" + host + "/onvif/recording_search_service";

_tse__GetRecordingSummary tse__GetRecordingSummary;

_tse__GetRecordingSummaryResponse tse__GetRecordingSummaryResponse;

result = searchProxy.GetRecordingSummary( searchEndpoint.c_str(), NULL,

   &tse__GetRecordingSummary, &tse__GetRecordingSummaryResponse );

録画のためのサーチ

サーチサービスメソッドであるFindRecordings はカメラで非同期のサーチを開始します。FindRecordings はサーチ結果を参照する最小単位を戻します。仮に、1つしか録画可能なものがない場合でも、サーチはその録画のリファレンスを得るための適切な方法です。

以下のマンダトリパラメータとともに、FindRecordings リクエストを送ります:

  • SearchScope >IncludedSources >Token –カメラにGUID最小単位を提供する必要があります。
  • SearchScope >RecordingInformationFilter – 以下のパラメータと紐づいています:
    • timestamp (UTCフォーマット)
    • maxTimeBefore (ミリセカンド単位。リクエストされたtimestampの前の時間)
    • maxCountBefore (リクエストされたtimestampeの前の最大トラック数)
    • maxTimeAfter (ミリセカンド単位。リクエストされたtimestampの後の時間)
    • maxCountAfter(リクエストされたtimestampeの後の最大トラック数)

例:

boolean(//Track[TrackType = “Video”]),2016-12-06T08:07:43Z,99999999,20,99999999,20

検索条件ごとに固有であるSearchTokenとともに、レスポンスを取得できます。

SearchToken からGetRecordingSearchResults に渡すと、検索条件に一致するすべてのトラックのリストを取得できます。

再生を開始する

ビデオ再生を閲覧するとき、デフォルトのスピードは1です(通常の再生は順方向です)。

再生は RTSP PLAY手法により主導されます。レンジは指定可能です。レンジが指定されていない場合、ストリームは始めから終わりまで再生されます。あるいは、ストリームが一時停止された場合には、一時停止された箇所から再開します。本例で、“Range: npt=3-20”は、RTSPサーバーに3秒から20秒まで再生を開始するように指示します。

例:

PLAY rtsp://user:1234@test01:554/vod/943ffaad-42be-4584-bc2c-c8238ed96373 RTSP/1.0

CSeq: 123

Session: 12345678

Require: onvif-replay

Range: npt=3-20

Rate-Control: no

逆再生

ONVIFデバイスは逆再生をサポートすることがあります。逆再生は負の値のあるスケールヘッダーを使用して表示されます。例えば、データのロスなく逆再生をする場合、–1.0が値として使われます。

Milestone Open Network Bridgeは [-32をサポートしています:32]。

PLAY rtsp://user:1234@test01:554/vod/943ffaad-42be-4584-bc2c-c8238ed96373 RTSP/1.0

CSeq: 123

Session: 12345678

Require: onvif-replay

Range: clock=20090615T114900.440Z

Rate-Control: no

Scale: -1.0

スピードの変更

スピードはRTSP Rate-Controlヘッダーによりコントロールされます。「Rate-Control=yes」の場合、サーバーが再生スピードをコントロールしています。ストリームは標準のRTPタイミングメカニズムを用いて、リアルタイムで配信されます。「Rate-Control=no」の場合、クライアントが再生スピードをコントロールしています。Rate-controlledのリプライは、往々にして特定のONVIFが指定されていないクライアントによって使用されています。なぜなら、「Rate-Control=no」を指定しないからです。

クライアントで再生のスピードをコントロールする場合、提供されたコントローラーを用います。例えば、VLCメディアプレイヤーにおいては、 再生 >スピード>速くあるいは 遅くを選択します。0.5スピードを速める、あるいは遅くする。

Faster FineそしてSlower Fineはスピードを0.25の単位で変更します。

コマンドラインエントリで、VLCメディアプレイヤーの再生を管理する

コマンドラインを使うことで、VLCメディアプレイヤーでのビデオの再生を管理することができます。詳細はVLCコマンドラインヘルプ(https://wiki.videolan.org/VLC_command-line_help/)をご参照ください。

これらのコマンドは、例えば逆再生や、再生の開始場所の変更といったことを可能にします。

よく使われるコマンドラインの例:

>vlc.exe --rate=-1.0 --start-time=3600 "rtsp://user:1234@test01:554/vod/943ffaad-42be-4584-bc2c-c8238ed96373"

場所:

  • 速度はスケールおよびスピードパラメータ
  • 開始時間は、データベースが開始する数秒後

以下は、VLCメディアプレイヤーの再生コントロールです:

コード

コードでできることは何ですか?

input-repeat=

<integer [-2147483648 .. 2147483647]>

インプットの重複

同じ入力が繰り返される回数

start-time=

<float>

開始時間

ストリームは、この地点で開始されます(数秒後に)

stop-time=

<float>

終了時間

ストリームは、この地点で終了します(数秒後に)

run-time=

<float>

ランタイム

ストリームはこの期間実行されます(数秒後に)

input-fast-seek

no-input-fast-seek

ファーストシーク(デフォルトでは無効)

シークしている間、正確さよりスピードを選ぶ

rate=

<float>

再生速度

これは再生スピードを定義します(標準スピードは1.0です)

input-list=

<string>

インプットリスト

コンマで区切られた入力のリストを与えることができます。これらの入力のリストは、通常の入力の後に連結されます。

input-slave=

<string>

インプットスレイブ(実験的)

これにより、複数のインプットを同時に操作することができます。これは実験的な機能であり、すべてのフォーマットがサポートされているわけではありません。インプットのリストは、#を使って区切ってください。