XProtect Essential+をインストールする

XProtect Essential+ の無料版をインストールできます。無料版は XProtect の機能やカメラ台数に制限があります。XProtect Essential+ をインストールするには、インターネットに接続してください。

このバージョンは、シングルコンピュータインストールオプションを使用して1台のコンピュータにインストールされます。シングルコンピュータオプションでは、現在のコンピュータにすべてのサーバーコンポーネントとクライアントコンポーネントをインストールします。

Milestoneは、インストールの前に次のセクションをよく読むことを推奨しています:インストールを開始する前に

FIPS システムでは、Windows オペレーティングシステムで FIPS が有効になっている場合、XProtectVMS をアップグレードできません。インストールする前に、VMSの構成要素となっているすべてのコンピュータ(SQL Serverをホストするコンピュータも含む)でWindows FIPSセキュリティポリシーを無効にします。ただし、XProtect VMS バージョン 2020 R3 以降にアップグレードしている場合は、FIPS を無効にする必要はありません。 FIPS 140-2 準拠モードで実行するように XProtect VMSを設定する方法の詳細については、ハードニングガイドの「FIPS 140-2準拠」のセクションを参照してください。

初期インストールの後、引き続き、設定ウィザードの操作ができます。ハードウエアと構成に応じて、レコーディングサーバーがネットワーク上のハードウェアをスキャンします。その後、どのハードウェアデバイスをシステムに追加するか選択できます。カメラはビューで事前設定されており、マイクやスピーカーといったその他デバイスは、オプションで有効にできます。また、ユーザーにオペレータの役割、あるいはシステム管理者の役割を持たせてシステムに追加することも可能です。インストール後、XProtect Smart Clientが開き、システムを使用する準備が整います。

インストールウィザードを閉じると、XProtect Management Clientが開き、ハードウェアデバイスやユーザーのシステムへの追加といった手動設定が可能になります。

以前のバージョンの製品からアップグレードすると、システムはハードウェアのスキャン、または新しいビューとユーザープロファイルの作成を行いません。

  1. インターネットからソフトウェアの.isoファイルをダウンロードします(https://www.milestonesys.com/download/)。.isoファイルをダウンロードすると、XProtect VMSインストーラーと呼ばれるDVDドライブとして読み込まれます。
  2. Milestone XProtect VMS Products 2025 R1 System Installer.exeファイルを実行します。
  3. インストールファイルが展開されます。セキュリティ設定によって、1つまたは複数のWindows® セキュリティ警告が表示されます。同意すると、展開が続行されます。
  4. 完了すると、Milestone XProtect VMS インストール ウィザードが開きます。
    1. インストール時に使用する言語を選択します(インストール後にシステムによって使用される言語ではなく、それは後で選択します)。[続行] をクリックします。
    2. Milestoneエンドユーザー使用許諾契約を読みます。使用許諾契約の条項に同意しますチェックボックスを選択して、続行をクリックします。
    3. プライバシー設定ページで、使用データを共有するかどうかを選択し、続行をクリックします。
    4. システムを欧州 GDPR に準拠するインストールにしたい場合は、データ収集を有効にしないでください。 データ保護と使用状況データの収集の詳細については、GDPR  プライバシーガイドを参照してください。

      プライバシー設定は後でいつでも変更できます。 システム設定(オプションダイアログボックス)も参照してください

    5. XProtect Essential+ リンクをクリックして、無料のライセンスファイルをダウンロードします。

      無料のライセンスファイルがダウンロードされ、ライセンスファイルの場所を入力または参照フィールドに表示されます。[続行] をクリックします。

  5. シングルコンピュータを選択します。

    インストールするコンポーネントのリストが表示されます(このリストは編集できません)。[続行] をクリックします。

  6. システム設定パスワードの割り当てページで、システム設定を保護するパスワードを入力します。システム回復時、またはシステムを拡張する際(クラスターの追加など)、このパスワードが必要になります。

    このパスワードを保存して安全に維持しておく必要があります。このパスワードをなくした場合は、システム設定を回復する能力に支障が出る可能性があります。

    システム設定をパスワードで保護したくない場合は、システム設定パスワードを保護しないことを選択し、システム設定が暗号化されないことを承知するを選択します。

    [続行] をクリックします。

  7. モバイルサーバーのデータ保護パスワードを割り当てページで、パスワードを入力して調査を暗号化します。システムを復元する場合や、追加のモバイルサーバーを使用してシステムを拡張する場合、モバイルサーバーのデータにアクセスするため、システム管理者はこのパスワードを入力する必要があります。

    このパスワードを保存し、安全に保管してください。この指示に従わない場合、モバイルサーバーのデータを復元する機能が損なわれる可能性があります。

    調査をパスワードで保護したくない場合は、モバイルサーバーのデータ保護パスワードを使用しないことを選択し、調査が暗号化されないことを理解しましたを選択します。

    [続行] をクリックします。

  8. レコーディングサーバーの設定ページで、さまざまなレコーディングサーバーの設定を行います。
    1. レコーディングサーバー名フィールドに、レコーディングサーバー名を入力します。デフォルトでコンピュータ名になっています。
    2. マネジメントサーバーのアドレスフィールドにマネジメントサーバーのアドレスとポート番号が表示されます: localhost:80
    3. メディアデータベースロケーションの選択フィールドで、ビデオ録画を保存したい場所を選択します。ビデオ録画は、プログラムをインストールする場所とは別の、システムドライブ以外の場所に保存することをMilestoneは推奨します。デフォルトの場所は、空き容量が最も多いドライブです。
    4. ビデオ録画の保存期間フィールドで、録画を保存する期間を設定します。1日から365,000日の間の日数を入力できます。デフォルトの保存期間は7日間です。
    5. [続行] をクリックします。
  9. 暗号化を選択ページでは、以下の通信フローを保護できます。

    • レコーディング サーバー、データコレクター、マネジメントサーバー間

      内部通信フローで暗号化を有効にするには、サーバー証明書セクションで証明書を選択します。

      レコーディングサーバーからマネジメントサーバーへの通信を暗号化する場合、システムは、マネジメントサーバーからレコーディングサーバーへの通信も暗号化するよう求めます。

    • レコーディングサーバーとクライアント間

      レコーディング サーバーと、レコーディング サーバーからデータ ストリームを受け取るクライアントコンポーネント間の暗号化を有効にするには、ストリーミングメディア証明書セクションで証明書を選択します。

    • モバイルサーバーとクライアント間

      モバイルサーバーからデータ ストリームを取得するクライアントコンポーネント間の暗号化を有効にするには、モバイルストリーミングメディア証明書セクションで証明書を選択します。

    • イベントサーバーと通信するコンポーネントとイベントサーバー間

      イベントサーバーと通信するコンポーネント(LPR Serverなど)とイベントサーバー間の暗号化を有効にするには、イベントサーバー&拡張機能セクションで証明書を選択します。

    すべてのシステム コンポーネントに対して同じ証明書を使用することも、システムコンポーネントごとに異なる証明書を使用することもできます。

    安全なコミュニケーションのためのシステムの準備についての詳細は、以下を参照してください:

    インストール後、通知エリアのManagement Server Managerトレイ アイコンのServer Configuratorから暗号化を有効にすることもできます。

  10. ファイルの場所と製品言語を選択ページで以下を行います。

    1. ファイルの場所フィールドで、プログラムをインストールする場所を選択します。

      すでにMilestone XProtectVMSがコンピュータにインストールされている場合、このフィールドは無効になっています。このフィールドには、コンポーネントのインストール先が表示されます。

    2. 製品の言語で、どの言語でXProtect製品をインストールするのか選択します。
    3. [インストール] をクリックします。

    ソフトウェアがインストールされます。まだコンピュータにインストールされていない場合は、インストール中にMicrosoft® SQL Server® ExpressとMicrosoft IISが自動的にインストールされます。

  11. コンピュータを再起動するよう指示される場合があります。コンピュータの再起動後、セキュリティ設定によって1つまたは複数のWindowsセキュリティ警告が表示される場合があります。許可すると、インストールが完了します。

  12. インストールが完了すると、コンピュータにインストールされているコンポーネントのリストが表示されます。

    続行をクリックして、システムにハードウェアとユーザーを追加してください。

    ここで閉じるをクリックすると設定ウィザードがスキップされ、XProtect Management Clientが開きます。Management Clientでは、システムを設定できます(ハードウェアやユーザーのシステムへの追加など)。

  13. ハードウェアのユーザー名とパスワードを入力ページでは、(メーカーのデフォルト値から変更した)ハードウェアのユーザー名とパスワードを入力します。

    インストーラにより、このハードウェアのネットワークと、メーカーのデフォルトの認証情報が割り当てられたハードウェアのネットワークがスキャンされます。

    続行をクリックして、ハードウェアのスキャンが完了するまで待ちます。

  14. システムに追加するハードウェアを選択ページで、システムに追加したいハードウェアを選択します。続行をクリックして、ハードウェアが追加されるまで待ちます。
  15. デバイスの設定ページでは、ハードウェア名の横にある編集アイコンをクリックすると、ハードウェアにわかりやすい名前を付けることができます。この名前は、ハードウェアデバイスの名前の先頭に付きます。

    ハードウェアノードを展開して、カメラ、スピーカー、マイクなどのハードウェアデバイスを有効または無効にします。

    デフォルトで、カメラは有効化、スピーカーとマイクは無効化されています。

    [続行] をクリックして、ハードウェアが設定されるまで待ちます。

  16. ユーザーを追加ページでは、ユーザーをWindowsユーザーまたは基本ユーザーとしてシステムに追加できます。これらのユーザーには、管理者またはオペレータの役割を割り当てることができます。

    ユーザーを定義し、[追加] をクリックします。

    ユーザーの追加が終わったら、[続行] をクリックします。

  17. インストールと初期設定が完了すると、設定が完了しましたページが開きます。ここには以下が表示されます。
    • システムに追加されたハードウェアデバイスのリスト
    • システムに追加されたユーザーのリスト
    • ユーザーと共有できるXProtect Web ClientXProtect Mobileクライアントのアドレス
  18. [閉じる] をクリックすると XProtect Smart Client が開き、使用可能になります。