XProtect Mobileトラブルシューティング
接続

録画コンテンツに接続するには、XProtectシステムを実行するサーバー、または専用サーバーにXProtect Mobileサーバーがインストールされていなければなりません。また、XProtect Mobileビデオ管理設定において、関連するXProtect設定も必要となります。これらはプラグインとして、または製品インストールやアップグレードの一環としてインストールされます。XProtect Mobileサーバーを取得する方法、およびXProtect Mobileクライアント関連の設定をXProtectシステムに統合する方法の詳細については、設定セクション(モバイルサーバーの設定)をご参照ください。
サーバーアドレスフィールドには、iOSデバイスに適用される有効なホスト名が含まれていなければなりません。有効なホスト名には、ASCII文字「a」~「z」(大文字と小文字は区別されません)、数字「0」~「9」、ドット、ハイフン(「-」)を含めることができます。

XProtect Mobileサーバーのインストール時にファイアウォールをオフにしていた場合は、TCPとUDP通信を手動で有効にする必要があります。

警告は、証明書のサーバーアドレス情報が誤っていることが原因で発せられます。接続は暗号化されたままとなります。
XProtect Mobileサーバー内の自己署名証明書を、XProtect Mobileサーバーとの接続に使用するサーバーアドレスと一致している独自の証明書に置き換える必要があります。これらの証明書は、ベリサインなどの公式の証明書署名機関を介して取得します。詳細については、該当する署名機関にお問い合わせください。
XProtect MobileサーバーではMicrosoft IISは使用されません。つまり、署名機関によるIISを用いた証明書署名要求(CSR)ファイルの生成に関する説明は、XProtect Mobileサーバーには適用されません。CSRファイルは、コマンドライン証明書ツール、または類似したサードパーティーの他のアプリケーションを使用して手動で作成する必要があります。このプロセスは、システム管理者および上級ユーザー以外は実行しないでください。

XProtect Mobileクライアントは一意のサービスIDを用いてモバイルサーバーに接続します。モバイルサーバーコンピューターのホスト名やIPアドレスが同じままでも、サービスIDがクライアントに格納されているIDと一致しない場合があります。その例を以下に挙げます。
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コンピューターをリセットし、モバイルサーバーを再インストールした場合。
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モバイルサーバーを他のコンピューターに移動したが、そのオリジナルの設定を保持している場合。
接続を再度確立するには、次の操作を実行します。
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以前の設定のサービスIDと一致するよう新しいモバイルサーバーのサービスIDを更新します。https://developer.milestonesys.com/s/article/unable-to-establish-connection-to-XProtect-Mobile-Server-using-Android-iOS-clientを参照してください。
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XProtect Mobileクライアントユーザーにモバイルサーバーに再接続するよう依頼します。
画質

XProtect Mobileサーバーには、サーバーとクライアント間で利用できる帯域幅に応じて、自動的に画質を調整する機能があります。XProtect® Smart Clientよりも画質が悪い場合は、帯域幅が小さすぎるためにXProtect Mobileクライアントでフル解像度の画像を表示できないという状況が考えられます。その原因として、サーバーからの上流帯域幅が小さすぎるか、またはクライアントの下流帯域幅が小さすぎる可能性があります。 詳細については、XProtect Smart Clientのユーザーマニュアルを参照してください。
ワイヤレス帯域幅が混在しているエリアでは、帯域幅の良いエリアに入った時点で画質が改善することに気付くかもしれません。

ご自宅のインターネットの帯域幅を調べてください。多くの家庭用インターネット接続では、ダウンロード/アップロード帯域幅が異なります(通常は20 Mbit/2 Mbitなど)。これは、ホームユーザーは大量のデータをダウンロードすることはあっても、インターネットにアップロードすることはほとんどないためです。XProtect監視カメラ管理システムではビデオをXProtect Mobileクライアントに送信する必要があり、そのプロセスは接続のアップロード速度に大きく依存します。XProtect Mobileクライアントのネットワークのダウンロード速度は良好でも、複数の場所で常に画質が低い場合は、自宅のインターネット接続のアップロード速度を高めると問題が解決する可能性があります。
ハードウェアアクセラレーションによるデコーディング

Intelから販売されている比較的新しいプロセッサのみが、ハードウェアアクセラレーションによるデコーディングに対応しています。あなたのプロセッサが対応しているかどうかは、Intelのウェブサイト(https://ark.intel.com/content/www/us/en/ark/search/featurefilter.html?productType=873&0_QuickSyncVideo=True)をご参照ください。
メニューで[テクノロジー] > [Intel Quick Sync Video]が [はい[ に設定されていることを確認してください。
プロセッサが対応している場合、ハードウェアアクセラレーションによるデコーディングはデフォルトで有効になります。現在のステータスは、Mobile Server Managerのステータスを表示で確認できます(ステータスを表示を参照)。

XProtectがサポートしているオペレーティングシステムは、いずれもハードウェアアクセラレーションに対応しています。
必ず最新のグラフィックドライバーをシステムにインストールしてください。このドライバーは、Windowsアップデートでは入手できません。

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モバイルサーバーのプロセッサがハードウェアアクセラレーションによるデコーディングに対応している場合、これはデフォルトで有効になります。ハードウェアアクセラレーションによるデコーディングをオフにするには、以下の手順に従います。
- ファイル VideoOS.MobileServer.Service.exe.configを検索します。パスは通常、以下のようになっています。C:\Program Files\Milestone\XProtect Mobile Server\VideoOS.MobileServer.Service.exe.config。
- このファイルをメモ帳などのテキストエディターで開きます。必要に応じて、.configファイルタイプをメモ帳に関連付けます。
- <add key="HardwareDecodingMode" value="Auto" />フィールドを探します。
- 「Auto」値を「Off」に置き換えます。
- ファイルを保存して閉じます。
通知

ライセンスを更新した場合、またはMilestone Careサブスクリプションを更新した場合は、Mobile Serverサービスを再起動する必要があります。