直接ストリーミング
XProtect Mobileは、ライブモードでのダイレクトストリーミングに対応しています。
ダイレクトストリーミングは、H.264コーデック形式のビデオをXProtectシステムからクライアントに直接転送するためのビデオストリーミング技術です。これは、多くの新型IPカメラでサポートされています。XProtect® MobileクライアントはH.265コーデックの使用もサポートします。ダイレクトストリーミングにはトランスコードは不要なため、XProtectにかかる負荷がいくらか軽減されます。
ダイレクトストリーミング技術は、(XProtectシステムにより、ビデオがカメラで使用されるコーデックからJPEGファイルへとデコードされる)XProtectのトランスコード設定とは対照的です。この機能を有効にすると、カメラとビデオストリーミングの設定を変更することなくCPU使用率が軽減します。さらにダイレクトストリーミングは、同一のハードウェアのパフォーマンスも向上させます(トランスコードと比較して最大で5倍の量のビデオストリーミングが可能)。
ダイレクトストリーミング機能を使用して、H.265コーデックに対応しているカメラからビデオを直接XProtect Mobileクライアントに転送することもできます。
Management Clientでは、クライアント向けのダイレクトストリーミングを有効または無効にできます(モバイルサーバーの設定を参照)。
ビデオストリームは、以下の場合にダイレクトストリーミングからトランスコーディングにフォールバックします。
- ダイレクトストリーミング機能がManagement Clientで無効にされたか、要件が満たされていない(ダイレクトストリーミングの要件を参照)
- ストリーミングカメラのコーデックがH.264またはH.265ではありません(XProtect Mobileクライアントのみ)
- ビデオを10秒間以上にわたって再生できない
- ストリーミングカメラのフレームレートが秒あたり1フレーム(1 FPS)に設定されている
- サーバーとの接続、またはカメラとの接続が失われた
- ライブビデオ中にプライバシーマスク機能を使用している