プライバシーマスク(説明付き)
プライバシーマスク(説明付き)
プライバシーマスクでは、クライアントで表示する際に、カメラのビデオにおけるどの領域をプライバシーマスクでカバーしたいかを定義することができます。例えば、監視カメラで通りを録画する場合、住民のプライバシーを保護するために、プライバシーマスクを使用して特定の建物(窓やドアなど)の領域を非表示にすることができます。いくつかの国では、これは法的要件になっています。
プライバシーマスクは、不透明またはぼかしを選ぶことができます。マスクは、ライブ、録画、そしてエクスポートされたビデオをカバーします。
プライバシーマスクは、カメラ画像のエリアに適用および固定されます。そのため、カバーされた領域はパン/チルト/ズーム動作を追わず、常にカメライメージと同じ領域をカバーします。いくつかのPTZカメラにおいては、カメラ自体において、位置ベースのプライバシーマスを有効にすることができます。
2種類のプライバシーマスクがあります。
- 常設のプライバシーマスク:このタイプのマスクがかかった領域は、常にクライアントにおいてカバーされます。公共の場所や、監視カメラが許可されていない場所といった、監視が必ずしも必要とされないビデオの領域をカバーのに使われます。モーション検知は常設のプライバシーマスク領域から除外されます。
- 除去可能なプライバシーマスク:このタイプのマスクを持つ領域は、プライバシーマスク除去の権限をもつユーザーにより、一時的にXProtect Smart Clientにおけるカバーを外すことができます。ログインしているXProtect Smart Clientユーザーにプライバシーマスクを除去する権限がない場合、システムは権限を持つユーザーに除去の承認を依頼します。
プライバシーマスクはタイムアウトまたはユーザーが再適用するまで除去されます。ユーザーがアクセス権を持つすべてのカメラのビデオで、プライバシーマスクが除去されますのでご注意ください。
もしプライバシーマスクが適応された2017 R3システム、あるいはそれより古いバージョンから更新した場合には、マスクは、除去可能なマスクとして移行されます。
もしユーザーが、録画されたビデオをクライアントからエクスポート、あるいは再生した場合には、ビデオは録画時に設定されていたプライバシーマスクを含みます。それは、録画時より後にプライバシーマスクを変更、あるいは除去しても変わりません。もしプライバシープロテクションがエクスポート時に除去された場合には、エクスポートされたビデオは除去可能なプライバシーマスクを含みません。
もしプライバシーマスク設定を、週に1回といった高い頻度で変更する場合、システムはオーバーロードされる可能性があります。
プライバシーマスク設定を持つプライバシーマスクタブの例:
クライアントには、以下のように表示されます:
クライアントのユーザーに、常設のおよび除去可能なプライバシーマスクについて、通知することができます。