Ipv6およびIpv4(説明付き)
システムでは、IPv6とIPv4がサポートされています。XProtect Smart Clientでも同様。
IPv6はインターネットプロトコル(IP)の最新バージョンです。インターネットプロトコルは、形式とIPアドレスの使用を決定します。IPv6は、依然としてより広く使用されているIPバージョンIPv4と共存しています。IPv6は、IPv4のアドレス枯渇を解決するために開発されました。IPv4アドレスは32ビット長であるのに対し、IPv6アドレスは128ビットの長さです。
つまりインターネットのアドレス帳の一意アドレスの数が43億から340澗(10の34乗)へ増えたという意味です。増大係数は79000 (10の27乗)。
ますます多くの組織が、ネットワークにIPv6を実装しています。たとえば、すべての米国連邦機関のインフラストラクチャは、IPv6準拠である必要があります。このマニュアルに記載されている例および図は、現在も最も一般的に使用されているIPバージョンである、IPv4の使用を反映しています。IPv6も同様に問題なく動作します。
IPv6 でのシステムの使用 (説明付き)
システムでIPv6を使用する場合は、次の条件が適用されます。
サーバー
サーバーでは、IPv4に加えて、IPv6もよく使用されます。ただし、システム内の1つのサーバーのみ(例:マネジメントサーバー、レコーディングサーバー)で特定のIPバージョンが必要とされる場合、システム内のすべての他のサーバーが、同じIPバージョンを使用して通信しなければなりません。
例:システム内のすべてのサーバー(1つを除く)は、IPv4とIPv6の両方を使用できます。例外は、IPv6のみ使用できるサーバーです。これは、すべてのサーバーがIPv6を使用して相互に通信する必要があることを意味します。
デバイス
ネットワーク設備と対象のレコーディングサーバーでもデバイスのIPバージョンがサポートされていれば、サーバー通信で使用されているIPバージョンとは異なるIPバージョンのデバイス(カメラ、入力、出力、マイク、スピーカー)を使用できます。下記の図もあわせてご参照ください。
クライアント
お使いのシステムがIPv6を使用している場合、ユーザーはXProtect Smart Clientを使用して接続する必要があります。XProtect Smart Clientは、IPv4だけではなくIPv6もサポートします。
システム内の1つ以上のサーバーがIPv6だけしか使用できない場合は、XProtect Smart Clientユーザーは、他のサーバーとの通信にIPv6を使用しなければなりません。このようなケースでは、XProtect Smart Clientのインストールは厳密には最初の認証のためにマネジメントサーバーに接続し、その後録画にアクセスするために必要なレコーディングサーバーに接続することに注意してください。
ただし、ネットワーク設備で異なるIPバージョン間の通信がサポートされており、コンピュータ上にIPv6プロトコルがインストールされている場合、XProtect Smart ClientユーザーはIPv6ネットワーク上にある必要はありません。図もあわせてご参照ください。クライアントコンピュータにIPv6をインストールするには、コマンドプロンプトを開き、Ipv6 installと入力して[ENTER]を押します。
図例
例:システム内の1つのサーバーが、IPv6のみを使用しているため、そのサーバーとのすべての通信で、IPv6を使用する必要があります。ただし、そのサーバーはシステム内のすべての他のサーバー間の通信に使用されるIPバージョンも決定します。
IPv6アドレスの書き方(説明付き)
IPv6のアドレスは通常、4つの16進数から成るブロック8つで記述され、各ブロックがコロンで分離されています。
例:2001:0B80:0000:0000:0000:0F80:3FA8:18AB
アドレスは、ブロック内の先頭のゼロを削除することで、短縮できます。4桁のブロックの一部は、ゼロのみで構成されている場合もあることに注意してください。0000ブロックなどの番号が連続している場合、そのアドレスは、0000ブロックを2つのコロンに置き換えることによって短縮できます(アドレス内にそのような2つのコロンが1つだけである場合)。
例:
例:2001:0B80:0000:0000:0000:0F80:3FA8:18ABは、次のように短縮できます。
2001:B80:0000:0000:0000:F80:3FA8:18AB 先頭のゼロを削除した場合、または
2001:0B80::0F80:3FA8:18AB0000ブロックを削除した場合、または
2001:B80::F80:3FA8:18AB先頭のゼロと0000ブロックを削除した場合。
URLでのIPv6アドレスの使用
IPv6アドレスにはコロンが含まれます。ただし、コロンはまた、他の種類のネットワークアドレス指定構文でも使用されます。たとえば、IPv4は、IPアドレスとポート番号の両方がURLで使用された場合、コロンを使用して分離します。IPv6は、この原理を継承しました。したがって、混乱を避けるために、IPv6アドレスがURL内で使用される場合にIPv6アドレスを角括弧で囲みます。
IPv6アドレスを持つURLの例:
http://[2001:0B80:0000:0000:0000:0F80:3FA8:18AB]、つまり、これは次のように短縮できます。
例:http://[2001:B80::F80:3FA8:18AB]IPv6アドレスとポート番号を持つURLの例:
http://[2001:0B80:0000:0000:0000:0F80:3FA8:18AB]:1234、つまり、これは次のように短縮できます。例:http://[2001:B80::F80:3FA8:18AB]:1234
IPv6の詳細については、IANA Webサイト(https://www.iana.org/numbers/)などをご参照ください。IANA(Internet Assigned Numbers Authority、インターネットで利用されるアドレス資源の管理機関)は、IPアドレス指定の世界的な調整を行う組織です。