ビデオへのアクセス制限

選択したライブビデオや音声ストリーム、録画したビデオや音声シーケンスへのアクセスを制限し、権限のないオペレータによる機密資料の閲覧を防止できます。

ビデオの制限(説明付き)

ビデオ制限機能により、ビデオシーケンス(ビデオ、音声、およびデバイスメタデータ)へのアクセスを、制限付きビデオの視聴を許可されたオペレータのみに制限できます。

ライブストリームと録画ビデオの両方に制限をかけることができ、ビデオ素材への一般的なアクセスを回復させる必要がある場合は、制限を解除する権限を持つオペレータによって制限を解除できます。

制限付きの素材であっても削除できるため、制限付きビデオの自動または手動削除も防止する場合は、シーケンスにもエビデンスロックを適用する必要があります。

ユーザー権限に応じて、ビデオ制限を作成、表示、編集、および解除できます。

ビデオ制限とさまざまなサイト

ビデオ制限は、異なるサイトにあるカメラも含め、アクセス可能なすべてのカメラに作成できます。

異なるサイトに配置された複数のカメラを選択し、選択したカメラに対してビデオ制限を作成した場合、選択したカメラに対して複数の制限が作成されます。通常、再生制限ではサイトごとに1つ、ライブ制限ではサイトごとに複数の制限が作成されます。実際のライブ制限数は、関連デバイスの数によって異なります。

これは、複数のサイトの複数のカメラに制限を適用すると、複数の制限が作成され、ビデオ制限リストに表示されることを意味します。ビデオ制限リストに表示されている各制限は、個別の制限として編集、メンテナンス、解除が可能です。

ライブ制限と再生制限を同時に作成することはできません。代わりに、まず1つの制限タイプを作成し、次に別の制限タイプを作成する必要があります。

作成された制限はリンクしておらず、各制限は個別に編集、メンテナンス、解除が可能です。

ビデオ制限とエビデンスロック

ビデオ制限とエビデンスロックは、どちらも権限のないユーザーによるビデオ素材へのアクションを防ぐものですが、大きな違いがあります。

ビデオ制限では、権限のないオペレータによるビデオシーケンスまたは音声シーケンスの閲覧を防ぎ、エビデンスロックでは、ビデオシーケンスまたは音声シーケンスが手動または自動で削除されることを防ぎます。

エビデンスロックを作成する場合は、再生ビデオ制限を作成チェックボックスをオンにして、エビデンスロックを適用するのと同じビデオシーケンスにビデオ制限を作成することもできます。

ただし、ビデオ制限を作成する場合は、エビデンスロックの作成は同時にできません。代わりに、ビデオ制限を作成したのと同じビデオシーケンスに手動でエビデンスロックを作成する必要があります。

作成されたエビデンスロックとビデオ制限は、個別に編集、メンテナンス、解除をしなければなりません。制限されているビデオシーケンスと、同じビデオシーケンスに適用されているエビデンスロックの間には接続がありません。

ライブ映像または録画映像に制限を作成する

ライブストリームまたは録画映像に制限を作成し、権限のないオペレータによるコンテンツの閲覧を防止できます。ライブ制限を作成する場合、デフォルトで、現在のビューにあるすべてのカメラが制限に含まれるように選択されます。制限の作成時に含めたくないカメラを削除できますが、ライブ制限の作成後に削除はできません。

録画映像にビデオ制限(再生制限)を作成する場合は、制限を編集することでカメラの再生制限を解除できます。

複数のカメラに対してライブ制限を作成する場合、カメラ1台に付き、1つのライブ制限が作成されます。複数のカメラに対して再生制限を行う場合、選択されたすべてのカメラを対象とした1つの制限が作成されるだけです。

ライブビデオの制限の場合、見出しフィールドにはカメラ名が表示され、ユーザー入力は無効となります。また、説明インターバル終了のフィールドも空となり、ユーザー入力が無効となります。ライブ制限が有効である限り、ライブストリームの録画映像も、定義されたタイムインターバルのライブ制限の対象となります。実際には、ライブビデオ制限を作成することで同じビデオシーケンスに再生制限も作成されます。ライブ制限を解除した場合、再生制限を維持するか、再生制限を解除するかを選択できます。

再生制限付きビデオにエビデンスロックもしたい場合は、ビデオシーケンスに手動でエビデンスロックを作成する必要があります。

すでに制限のあるカメラへの新たな制限の作成

カメラ単体、現在のビュー内のカメラ、およびカメラグループに対して制限を適用できるため、すでに制限のあるカメラに対して、新たに制限を作成することができます。

ライブ制限

すでにライブ制限のあるカメラに新たなライブ制限を作成する場合、新たなライブ制限の開始時刻が、既存のライブ制限の開始時刻より早ければ、既存のライブ制限の開始時刻が更新されます。

新たなライブ制限の開始時刻が、既存のライブ制限の開始時刻と同じ、またはそれよりも遅い場合、既存のライブ制限の開始時刻は変更されません。

再生制限

すでに再生制限のあるカメラに新たな再生制限を作成すると、同じカメラに2つの再生制限が適用されます。

上記のシナリオは、すでに制限のあるカメラに、新たな制限を作成する場合にのみ該当します。既存の制限を編集してインターバル時間を変更するのと同様に、いつでもカメラを追加または除外できます。

制限付きビデオを表示する

制限付きビデオまたは音声を視聴する権限が与えられているオペレータは、通常通り視聴できます。表示された映像には、現在素材が制限されていることを示す警告が含まれます。

制限付きビデオまたは音声を視聴する権限が与えられていないオペレータは、映像を視聴できず、その素材を含むカメラは、ユーザーインターフェイスで制限されていると表示されます。

制限付きビデオは、カメラビューを直接開いてビデオ素材を再生することで、ライブモードまたは再生モードで視聴できます。

また、リストにアクセスするのに十分なユーザー権限が割り当てられている場合、ビデオ制限リストからカメラビューを開くことができます。

ビデオ制限リストから制限付きビデオを視聴する

  1. [ライブ] モードまたは [再生] モードで、[ビデオ制限] > [表示] をクリックして、[ビデオ制限リスト] ダイアログを開きます。
  2. ビデオ制限リストで、フィルターと検索フィールドを使用して、表示したい制限を見つけます。
  3. 表示したい制限を選択し、ビュー をクリックします。
    一部の制限には複数のカメラが含まれている場合があり、同時視聴できるカメラは100台までです。

制限付きビデオを編集する

ユーザー権限に応じて、既存のビデオ制限を編集できます。例えば、制限開始時刻や制限終了時刻の変更、カメラの追加、および制限の見出しや説明の更新などが可能です。

制限付きビデオの制限設定のみ編集可能です。制限付きビデオに作成されたエビデンスロック設定は、別途編集する必要があります。

現在ログインしているサイトにあるカメラのみ、編集または制限の解除が可能です。

ビデオ制限を解除する

制限が解除されると、その下にあるビデオ素材(ライブおよび録画)は、通常通りオペレータが視聴できるようになります。

現在ログインしているサイトにあるカメラのみ、編集または制限の解除が可能です。

制限を解除しても、同じビデオシーケンスに適用されたエビデンスロックのステータスは変わりません。ビデオシーケンスにロックがかかっている場合、ビデオを削除するには、ビデオのエビデンスロックを削除する必要があります。

再生制限の解除

複数の再生制限を、同時に解除できません。再生制限の選択と解除は、それぞれ1つずつ行う必要があります。

ライブ制限の解除

複数のライブ制限を選択して解除することはできますが、制限の種類を混在させること、つまり再生制限とライブ制限の両方を同時に選択して解除することはできません。

ライブストリームの制限を解除した場合、同じビデオシーケンスの録画映像をデフォルトで制限できます。オペレータは、ライブビデオストリームの制限を解除する際に、録画映像の制限を保持しないことを選択できます。

制限付きライブストリームの再生制限の作成過程では、カメラの追加または既存カメラの除外はできません。ただし、制限を作成した後に、再生制限を編集して、カメラを除外したり追加したりすることは可能です。

制限付きビデオのエクスポート

制限された映像の視聴権限を割り当てられたオペレータのみが、素材にアクセスし、映像をエクスポートできます。

ビデオ制限リスト

ビデオ制限リストは、すべてのサイトのカメラデバイスのすべての既存ビデオ制限を表示します。リストの一番上にライブ制限が表示され、次に録画映像の制限(再生制限)が表示されます。

ビデオ制限リストを開けるのは、制限の閲覧および管理権限が付与されているオペレータのみです。

1つ以上の制限を選択して、制限設定の編集または制限の解除ができますが、現在ログインしているサイトのカメラの制限のみ編集または解除が可能です。

例えば、異なる制限タイプ(ライブおよび再生)が選択されている場合、制限設定を表示することはできないなど、一部のアクションは利用できません。

ライブ制限の非表示または未表示

ビデオ制限がカメラ以外のデバイスにのみ適用されている場合(カメラマイクまたはカメラスピーカーなど)、ビデオ制限リストにはカメラデバイスの既存のビデオ制限のみが表示されるため、ライブ制限は存在しますが、ビデオ制限リストには表示されません。

カメラにライブ制限をかけると、すべてのデバイスが制限対象になります。ライブ制限を解除すると、ハードウェア(マイク、カメラ、スピーカー、およびメタデータ)のすべてのデバイスで制限が解除されますが、ライブ制限の解除が一部しか成功していない場合、一部のデバイスで制限が残っている場合があります。これらのデバイスが、マイク、スピーカーおよび/またはメタデータである場合、残りの制限はビデオ制限リストに表示されませんが、カメラ自体は制限されたままです。

非表示のライブ制限を含むカメラに新しい制限を作成することで、非表示のライブ制限をビデオ制限リストに表示させることができます。これにより、既存のライブ制限が更新され、リストに表示され、非表示ではなくなります。

リストの検索とフィルター

リストに多くの制限がある場合、リストにフィルターを適用して、制限の数を絞り込むことができます。

また、検索フィールドを使用して、特定の制限を検索できます。検索フィールドは、すべての制限の見出しと説明文に、検索条件を適用してリストをフィルターします。

検索

検索フィールドに制限の見出しや説明の一部を入力して、制限リストを検索します。

フィルター

1つ以上のフィルターを適用して、リストに表示される制限の数を絞り込んで減らします。定義されたフィルターは累積されます。また、必要に応じて、フィルターされたリストを検索することもできます。

ビデオ制限リストの設定

名前

説明

見出し

制限のタイトル。

ビデオ制限リストをフィルターする場合、見出しおよび説明フィールドの内容が検索フィルターに含まれます。

編集時の再生制限にのみ有効です。

説明

制限の内容をより長く、より詳細に説明します。

ビデオ制限リストをフィルターする場合、見出しおよび説明フィールドの内容が検索フィルターに含まれます。

編集時の再生制限にのみ有効です。

インターバル開始

制限するビデオシーケンスの開始日時を調整します。

インターバル終了

制限するビデオシーケンスの終了日時を調整します。

カメラを追加

クリックし、制限に追加するカメラをさらに選択します。

編集時の再生制限にのみ有効です。

すべて解除

クリックし、すべてのカメラの制限を解除します。

編集時の再生制限にのみ有効です。

ビデオ制限ステータスのメッセージ

メッセージ

説明および結果

シナリオおよびソリューション

制限の作成 / 解除 / 更新に成功

すべて成功しました。

結果

ビデオ制限が作成、更新、または解除されました。

制限の作成 / 解除 / 更新に成功

ビデオ制限の作成、更新、または解除が完全に成功しなかった場合、メッセージが表示され、プログレスバーは黄色になります。

[詳細] をクリックして、エラー内容を確認します。

結果:

ビデオ制限は作成、更新、解除されましたが、選択したカメラおよび/またはそれらの関連デバイスの一部が含まれていません。一部のデバイスにはまだ制限が適用されている可能性があります。

シナリオ: ビデオ制限に含まれているデバイスでレコーディングサーバーの一部がオフライン。

解決策:レコーディングサーバーがオンラインになるまで待ちます。

シナリオ: ユーザーがにログインした後、システム管理者が当該ユーザーのビデオ制限のユーザー権限を変更したXProtect Smart Client

解決策:システム管理者にお問い合わせください。

 

制限の作成 / 解除 / 更新に成功

ビデオ制限の作成、更新、または解除に失敗した場合は、メッセージが表示され、プログレスバーは赤で表示されます。

[詳細] をクリックして、エラー内容を確認します。

結果:

ビデオ制限が作成、更新、または解除されていません。

シナリオ: ビデオ制限に含まれているデバイスでレコーディングサーバーがすべてオフライン。

解決策:レコーディングサーバーがオンラインになるまで待ちます。

シナリオ: マネジメントサーバーがオフライン。

解決策: マネジメントサーバーがオンラインになるまで待ちます。