サイトナビゲーション: サーバーとハードウェア: レコーディングサーバー
レコーディングサーバー(説明付き)
システムは、ビデオフィードのレコーディング、及び、カメラ と他デバイスとのコミュニケーションのためのレコーディングサーバーを使用します。一般的に、監視システムには複数のレコーディングサーバーがあります。
レコーディングサーバー はレコーディングサーバーソフトウェアをインストールし、管理 サーバーとコミュニケートするよう設定されたコンピュータです。[サーバー]フォルダーを展開し、[レコーディングサーバー]を選択すると、[概要]ペインにレコーディングサーバーが表示されます。
このバージョンのマネジメントサーバーよりも前のレコーディングサーバーのバージョンとの後方互換性は制限されています。旧バージョンのレコーディングサーバーの録画にアクセスすることはできますが、それらの設定を変更するには、このバージョンのマネジメントサーバーと一致していることを確認してください。Milestoneでは、システム内のすべての記録サーバーを、管理サーバーと同じバージョンにアップグレードすることをお勧めします。
レコーディングサーバーは、クライアントとサービスのためのデータストリームの暗号化をサポートします。さらに情報が必要な時は、インストールを開始する前に を参照:
レコーディングサーバーもまた、マネージメントサーバーとの通信の暗号化に対応しています。インストールを開始する前にさらに情報が必要な時は、レコーディングサーバー データ 暗号化(説明付き)を参照:
レコーディングサーバーの管理については、次のような複数のオプションがあります。
レコーディングサーバーサービスの実行中は、Windows Explorerや他のプログラムが、お使いのシステム設定に関連付けられたメディアデータベースファイルやフォルダーにアクセスしていないことが非常に重要です。 アクセスしている場合は、レコーディングサーバーの名前を変更したり、関連するメディアファイルを移動できません。このためにレコーディングサーバーが停止することがあります。停止したレコーディングサーバーを再開するには、レコーディングサーバーサービスを停止し、関連するメディアファイルやフォルダーにアクセスしているプログラムを閉じ、レコーディングサーバーサービスを再起動してください。
レコーディングサーバーを登録する
レコーディングサーバーをインストールすると、大抵の場合自動的に登録されます。ただし、次のような場合は手動で登録しなければなりません。
- レコーディングサーバーを交換しました。
- レコーディングサーバーがオフラインでインストールされており、その後でマネージメントサーバーに追加された
- マネージメントサーバーがデフォルトのポートを使用していません。ポート番号は暗号化の設定によって異なります。詳細については、このシステムで使用するポートを参照してください
- 自動登録は、管理サーバーのアドレスを変更した後や、サーバーの通信暗号化設定を有効または無効にした後などに失敗します。
レコーディングサーバーを登録すると、マネージメントサーバーに接続するように設定できます。登録を扱うマネージメントサーバーの一部は、Authorization Serverサービスです。
- Windowsのスタートメニューまたはレコーディング サーバーのトレイアイコンのいずれかからServer Configuratorを開きます。
- Server Configuratorで[サーバーの登録]を選択します。
-
管理サーバーのアドレスと、コンピュータ上のサーバーを接続したいスキーム (httpまたはhttps) を確認し、[登録]をクリックします。
管理サーバーの登録が成功したことを示す確認メッセージが表示されます。
「レコーディングサーバーの交換」も参照してください。
レコーディングサーバーの基本的な設定を変更または確認する
Management Clientで、インストールしたすべてのレコーディングサーバーが表示されない場合、通常は、インストール中に設定パラメータを正しく設定しなかったことが原因です(マネジメントサーバーのIPアドレスやホスト名など)。
管理サーバーのパラメータを指定するには、レコーディングサーバーを再インストールする必要はありません。次の方法で基本設定を変更/確認できます。
- レコーディングサーバーを実行しているコンピュータで、通知エリアにあるレコーディングサーバーアイコンを右クリックします。
- レコーディングサーバーサービスの停止を選択。
- レコーディングサーバーアイコンを再び右クリックし、設定の変更を選択します。
レコーディングサーバーの設定ウィンドウが表示されます。
- たとえば、以下の設定を確認するか変更します:
- 管理サーバー: アドレス: レコーディング サーバーを接続する必要のある管理サーバーのIPアドレスまたはホスト名を指定します。
- 管理サーバー: ポート: 管理サーバーと通信する際に使用するポート番号を指定します。これは必要に応じて変更できますが、ポート番号は常に管理サーバーで設定されているポート番号に一致しなくてはなりません。このシステムで使用するポートを参照してください。
- レコーディング サーバー: Webサーバー ポート: レコーディング サーバーのWebサーバーと通信する際に使用するポート番号を指定します。このシステムで使用するポートを参照してください。
- レコーディング サーバー: アラートサーバーポート:レコーディング サーバーのアラート サーバーと通信する際に使用するポート番号を有効にして指定します。ここでデバイスからのイベント メッセージを受領します。このシステムで使用するポートを参照してください。
- SMTPサーバー: ポート: レコーディング サーバーのSMTPサービスと通信する際に使用されるポート番号を有効にして指定します。このシステムで使用するポートを参照してください。
- OK をクリックします。
- レコーディングサーバーサービスを再開するには、[レコーディングサーバー]アイコンを右クリックして[レコーディングサーバーサービスの開始]を選択します。
レコーディングサーバーサービスを停止すると、レコーディングサーバーの基本設定を確認/変更している間は、ビデオ録画やビデオのライブ再生ができません。
[レコーディング サーバーの設定]ウィンドウ
Recording Server Managerトレイ アイコンを右クリックして[設定の変更]を選択すると、以下を指定できます:
名前 |
説明 |
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アドレス |
IPアドレス (例: 123.123.123.123) またはレコーディング サーバーを接続する管理サーバーのホスト名 (例: ourserver)。レコーディング サーバーは管理サーバーと通信できるため、この情報は必要です。 |
ポート |
管理サーバーと通信する際に使用されるポート番号。デフォルトは9000です。これは必要に応じて変更できます。 |
Webサーバー ポート |
Webサーバーのリクエストに対応する際に使われるポート番号 (例: PTZカメラ コントロール コマンドの対応、参照およびXProtect Smart Clientからのライブ リクエスト)。 デフォルトは7563です。これは必要に応じて変更できます。 |
アラートサーバーポート |
レコーディング サーバーがTCP情報を受信する際に使われるポート番号 (イベント メッセージの送信でTCPを使用するデバイスもあります)。 デフォルトはポート5432です (デフォルトで無効になっています)。必要に応じて、この順序は変更できます。 |
SMTPサーバーポート |
レコーディング サーバーがSMTP情報を受信する際に使われるポート番号。SMTPは、サーバー間で電子メール メッセージを送信する標準です。メッセージや画像を監視システム サーバーに弟子メールで送信するためにSMTPを使用するデバイスもあります。デフォルトは25です。これは有効・無効にできます。必要に応じて、ポート番号は変更できます。 |
管理サーバーからレコーディング サーバーへの接続を暗号化 | 暗号化を有効にして、リストからサーバー認証証明書を選択する前に、最初に管理サーバーで暗号化を有効にし、管理サーバー証明書がレコーティング サーバーで信頼されていることを確認します。 詳細については、インストールを開始する前にを参照してください |
データのストリーミングを行うクライアントとサービスへの接続を暗号化 |
暗号化を有効にして、リストからサーバー認証証明書を選択する前に、レコーティング サーバーからデータ ストリームを取得するサービスを実行しているすべてのコンピュータで証明書が信頼されていることを確認します。 レコーディング サーバーが暗号化を使用していることを確認するには、クライアントへの暗号化ステイタスを見るを参照してください。 |
詳細 |
|
クライアントへの暗号化ステイタスを見る
レコーディングサーバーが暗号化接続を行なっているかを確認するには:
- Management Clientを開きます。
- [サイトナビゲーション]ペインで、[サーバー]>[レコーディングサーバー]を選択します。レコーディングサーバーのリストが表示されます。
- オーバービューパネル上で関連するレコーディングサーバー を選択し、インフォメーションタブへ。
レコーディングサーバーからデータストリームを受け取るクライアントとサーバーで暗号化が可能ならば、ローカルWebサーバー アドレスとオプショナルWebサーバー アドレスの前にパッドロックアイコンが現れます。
レコーディングサーバーステータスアイコン
Management Clientは、次のアイコンを個別のレコーディングサーバーの状態を示すために使用します。
アイコン |
説明 |
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レコーディングサーバーは実行中です |
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Recording Serverは注意が必要です:レコーディングサーバーが実行されていないか、実行にエラーが伴っています。
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動作中のデータベース修復:電源障害の場合など、データベースが破損し、レコーディングサーバーが修復している時に表示されます。データベースが大きい場合は、修復に時間がかかります。 データベースの破損を避けるための有益な情報は、記録データベースを破損から守るを参照してください。 起動時のデータベースの修復中は、レコーディングサーバーに接続されているカメラからビデオを録画することはできません。ライブ表示のみが可能です。 通常動作時のデータベースの修復は、録画に影響しません。 |
情報タブ(レコーディングサーバー)
インフォメーションタブ上で、レコーディングサーバーの名前と詳細を確認したり、変更したりできます。
ホスト名とアドレスを見ることができます。Webサーバーアドレスの前にあるパッドロックアイコンは、このレコーディングサーバーからデータストリームを取得するクライアントとサービスの通信が暗号化されていることを意味します。
インフォメーションタブ 機能(レコーディングサーバー)
名前 |
説明 |
---|---|
名前 |
入力するレコーディングサーバーの名前を選ぶことができます。この名前は、レコーディングサーバー がリスト化されている際、システムとクライアントにおいて使用されます。名前は一意である必要はありません。 レコーディングサーバーの名前を変更すると、名前はManagement Clientで一括変更されます。 |
説明 |
システム内にリスト化されている数字の中に表示される説明を入力することができます。説明は必須ではありません。 |
ホスト名 |
レコーディングサーバーのホスト名を表示します。 |
ローカル Webサーバー アドレス |
レコーディングサーバーのWebサーバーのローカルアドレスを表示。例えば、PTZ カメラ コントロール コマンドを使用したり、XProtect Smart Clientからのライブリクエストを閲覧する際には、 ローカルアドレスを使用します。 Webサーバー コミュニケーションに使われているポートナンバー含むアドレス(標準ポート 7563)。 暗号化を可能にする時は、パッドロックアイコンと httpの代わりにhttpsを含むアドレスが表示されます。 |
Webサーバー アドレス |
インターネット上でレコーディングサーバーのWebサーバーのパブリックアドレスを表示する。 クライアントがインターネット上でレコーディングサーバーに接続できる監視システムにアクセスできるよう、インストールにおいてファイアーオールあるいはNATルーターを使用する際は、ファイアーウォールまたはNAT ルーターのアドレスを入力してください。 パブリックアドレス と ネットワーク タブ上でポートナンバーを指定する。 暗号化を可能にする時は、パッドロックアイコンと httpの代わりにhttpsを含むアドレスが表示されます。 |
時間ゾーン |
レコーディングサーバーのあるタイムゾーンを表示する。 |
ストレージタブ(レコーディングサーバー)
ストレージタブで、選択したレコーディングサーバーのストレージを設定、管理および表示することができます。
レコーディングストレージとアーカイブでは、水平バーは現在の空き容量を表しています。レコーディングストレージが使用できない場合のレコーディングサーバーの動作を設定することができます。これはほとんどの場合、ご利用のシステムにフェールオーバーサーバーがあるときに関係する設定です。
エビデンスロックを使用している場合、エビデンスロックのビデオに使用される容量を示す縦の赤線があります。
ストレージとアーカイブ(説明)
使用可能な機能は、使用しているシステムによって異なります。詳細については、https://www.milestonesys.com/solutions/platform/product-index/を参照してください。
カメラやデバイスがビデオおよび/または音声を録画した場合、すべての指定された録画はデフォルトでそのデバイスに対して定義されているストレージに保存されます。各ストレージは、レコーディングデータベースレコーディング内に録画を保存しているレコーティングストレージからなります。ストレージにはデフォルトのアーカイブはありませんが、作成できます。
レコーディング データベースがいっぱいになるのを避けるため、追加ストレージを作成できます (新規ストレージの追加を参照)。各ストレージ内でアーカイブ(「ストレージでのアーカイブの作成」を参照)を作成し、アーカイブプロセスを介してデータを保存することも可能です。
アーカイブとは、カメラのレコーディングデータベースから別の場所などへの、録画の自動的な転送です。これにより、保存できる録画データ量は、録画データベースのサイズによって制限を受けません。アーカイブでは、録画を別のメディアにバックアップできます。
ストレージとアーカイブは、レコーディングサーバーごとに設定します。
アーカイブされた録画をローカルまたはアクセス可能なネットワークドライブに保存する限り、XProtect Smart Clientを使用して表示できます。
ディスクドライブが破損してレコーディングストレージが使用できなくなった場合、水平バーが赤に変わります。その場合でもXProtect Smart Clientでライブビデオを見ることはできますが、ディスクドライブを復旧するまで録画やアーカイブはできません。システムがフェールオーバー レコーディング サーバーで構成されている場合は、レコーディング サーバーの実行を停止させて、フェールオーバー サーバーに引き継がせるように設定できます (レコーディング ストレージを利用できない場合の動作を指定を参照)。
次の点は、一般的にカメラとビデオに該当しますが、スピーカー、マイク、音声、およびサウンドにも適用されます。
Milestoneレコーディングストレージとアーカイブには専用のハードディスクドライブを使用し、ディスクのパフォーマンス低下を防止することをお勧めします。ハードディスクをフォーマットする際は、アロケーションユニットサイズの設定を4 KBから64 KBに変更することが重要です。この変更によって、ハードディスクの録画パフォーマンスが大幅に改善できます。単位サイズの割り当てとヘルプについては、Microsoft社のWebサイト(https://support.microsoft.com/help/140365/default-cluster-size-for-ntfs-fat-and-exfat/)を参照。
空き容量が5GB未満になった場合、データベースで最も古いデータは必ず自動アーカイブされます(または、次のアーカイブが定義されていない場合は削除されます)。空き容量が1GB未満になった場合は、データは削除されます。データベースには、必ず250MBの空き容量が必要です。データが十分速やかに削除されていないため、この制限に達した場合、十分な空き容量が確保されるまで、それ以上データベースにはデータが書き込まれません。このため、データベースの実際の最大サイズは、指定したギガバイト数より5GB少なくなります。
非FIPS準拠暗号で暗号化されている2017 R1よりも前のXProtect VMSのバージョンからのエクスポートとアーカイブ済みメディア データベースのあるFIPS 140-2準拠システムでは、FIPSを有効にした後でもアクセスできる場所でデータをアーカイブする必要があります。
FIPS 140-2準拠モードで実行するようにXProtect VMSを設定する方法の詳細については、強化ガイドのFIPS 140-2準拠セクションを参照してください。レコーディングサーバーに対してストレージおよびアーカイブを設定すると、個別のカメラまたはカメラのグループに対してストレージおよびアーカイブを有効にできます。この操作は、個々のデバイス、またはデバイスグループから行えます。個別のデバイスまたはデバイスのグループをストレージに接続するを参照してください。
効果的なアーカイブカメラまたはカメラのグループに対してアーカイブが有効であれば、レコーディングストレージの内容は定義した間隔で、自動的に最初のアーカイブへ移動します。
要件によって、それぞれのストレージに対して1つまたは複数のアーカイブを設定することができます。アーカイブは、レコーディングサーバーのコンピュータ、あるいはネットワークドライブなどのシステムが接続できる別の場所に配置することができます。
アーカイブを効果的に設定することで、ストレージのニーズを最適化できます。多くの場合、アーカイブされた録画がなるべくディスク容量を必要としないようにすることが望まれます。特に、長期的な観点では、画像品質を少し下げるだけでも意味があります。レコーディングサーバーのストレージタブで、次のような相互依存している設定を調整することで効果的にアーカイブを調整することが可能になります。
- レコーディングストレージの保持
- レコーディングストレージのサイズ
- アーカイブの保持
- アーカイブのサイズ
- アーカイブのスケジュール
- 暗号化
- 秒当たりのフレーム数(FPS)
サイズフィールドは、シリンダー単位での、レコーディングデータベースおよびそのアーカイブのそれぞれのサイズを定義します。
シリンダーにおける空きエリアによって例証される、録画ストレージデータベースの保持時間とサイズの設定で、古い録画をアーカイブするまでの期間を定義します。例の図では、アーカイブするのに充分な期間が経過すると、録画がアーカイブされます。
アーカイブの保存期間とサイズ設定は、録画がアーカイブにある期間を定義します。指定した期間、またはアーカイブが指定したサイズ上限に達するまで、録画がアーカイブに保存されます。これらの設定に該当すると、システムはアーカイブにある古い録画を上書きし始めます。
アーカイブのスケジュールによって、アーカイブが行われる頻度や開始時刻が定義されます。
FPSによって、データベースにおけるデータのサイズが決まります。
録画をアーカイブするには、こうしたパラメータをすべて、お互いに調和させながら設定する必要があります。これは、次回のアーカイブの保持時間は、現在のアーカイブまたは録画データベースの保持時間より長くなければならないことを意味しています。アーカイブに対して指定される保持日数には、プロセスで以前に指定されたすべての保存期間が含まれるためです。アーカイブは必ず保存期間より頻繁に行われなければなりません。そうしないとデータを失う恐れがあります。保持時間を24時間と設定した場合、24時間を経過したデータはすべて削除されます。従って、データを確実に次のアーカイブへ移動させるには、24時間毎より頻繁にアーカイブを行う必要があります。
例:以下のストレージ(左の画像)の保持時間は4日であり、以下のアーカイブ(右の画像)の保持時間は10日です。アーカイブは毎日午前10時30分に行われるように設定されているため、必ず保持時間より頻繁にアーカイブが行われます。
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ルールとイベントを使用してアーカイブをコントロールすることもできます。
レコーディングストレージが利用できない場合の動作を指定
デフォルトでは、レコーディングサーバーはレコーディングストレージが利用不可となっても実行し続けます。システムがフェールオーバーレコーディングサーバーで構成されている場合は、レコーディングサーバーの実行を停止させて、フェイルオーバーサーバーに引き継がせるよう設定できます:
- 該当するレコーディングサーバーの[ストレージ]タブに移動します。
- [レコーディングストレージが利用可能でない場合はレコーディングサーバーを止める]オプションを選択します。
新しいストレージの追加
新しいストレージを追加したときには、Recordingという名前の定義済み記録データベースの録画ストレージを、常に1つ作成します。データベースの名前を変更することはできません。録画ストレージとは別に、ストレージには多数のアーカイブを保存できます。
- 選択したレコーディングサーバーにさらにストレージを追加する場合は、
ストレージ設定リストの下にあるボタンをクリックします。これによりストレージおよび録画設定ダイアログボックスが開きます。
- 関連する設定を指定します(ストレージおよび録画設定のプロパティを参照)。
- OK をクリックします。
これで、必要に応じて新しいストレージ内でアーカイブを作成する準備が整います。
ストレージでのアーカイブの作成
ストレージにはデフォルトのアーカイブはありませんが、作成できます。
- アーカイブを作成するには、レコーディングおよびアーカイブの設定リストで必要なストレージを選択します。
-
レコーディングおよびアーカイブの設定リストの下にあるボタンをクリックします。
- [アーカイブ設定]ダイアログボックスで、必要な設定を指定します(アーカイブ設定のプロパティを参照)。
- OK をクリックします。
個別のデバイスまたはデバイスのグループをストレージに接続する
レコーディングサーバーに対してストレージを設定した後で、個別のデバイス(カメラ、マイク、スピーカー)またはデバイスのグループに対して有効にすることができます。また、個別のデバイスまたはグループに対して、どのレコーディングサーバーのストレージエリアを使用するかを選択することも可能です。
- デバイスを展開し、必要に応じてカメラ、マイクまたはスピーカーのいずれかを選択します。
- デバイスまたはデバイスグループを選択します。
- 記録タブを選択します。
- ストレージエリアで、選択を選択します。
- 表示されるダイアログボックスで、デバイスの記録を保存するデータベースを選択し、OKをクリックします。
- ツールバーで保存をクリックします。
レコーディングサーバーのストレージタブで、ストレージエリアのデバイス使用数をクリックすると、表示されるメッセージレポートでデバイスを確認できます。
選択したストレージまたはアーカイブ設定の編集
- レコーディングおよびアーカイブの設定リストで、ストレージを編集するには、記録データベースを選択します。アーカイブを編集するには、アーカイブデータベースを選択します。
- レコーディングおよびアーカイブの設定リストの下にある
レコーディングストレージの編集ボタンをクリックします。
- 記録データベースの編集またはアーカイブの編集を行います。
データベースの最大サイズを変更する場合、新しい上限を超える記録は自動アーカイブされます。記録は次のアーカイブに自動アーカイブされるか、アーカイブ設定によっては削除されます。
エクスポートのデジタル署名を有効にします。
使用可能な機能は、使用しているシステムによって異なります。詳細については、https://www.milestonesys.com/solutions/platform/product-index/を参照してください。
録画ビデオのデジタル署名を有効にすれば、クライアントユーザーは録画ビデオが録画されてから改ざんされていないか検証できます。ビデオの信ぴょう性の検証は、ビデオがエクスポートされた後ユーザーがXProtect Smart Client – Playerで行います。
署名はXProtect Smart Client[エクスポート]ダイアログのでもアクティベーションしなければなりません。これを行わなければ、XProtect Smart Client – Player の[署名の検証]ボタンは表示されません。
- サイトナビゲーションペインで、サーバーノードを展開します。
- レコーディング サーバーをクリックします。
- 概要ペインで、署名を有効にしたいレコーディングサーバーをクリックします。
- [プロパティ]ペインの下部にある[ストレージ]タブをクリックします。
- 録画およびアーカイブ設定セクションで、録画データベースを表す水平バーをダブルクリックします。ストレージとレコーディングの設定 ウインドウが現れます。
- 署名チェックボックスを選択します。
- OK をクリックします。
録画を暗号化する
使用可能な機能は、使用しているシステムによって異なります。詳細については、https://www.milestonesys.com/solutions/platform/product-index/を参照してください。
レコーディングサーバーのストレージおよびアーカイブで暗号化を有効にすることで、録画を守ることができます。簡易的な暗号化と、強化された暗号化から選ぶことができます。暗号化を有効にする選択をした場合、関連するパスワードも指定しなければなりません。
暗号化設定、あるいはパスワードを有効にする、あるいは変更する作業には時間がかかる場合があります。これは、データベースのサイズとドライブのパフォーマンスに依ります。現在のタスクの下で、進み具合を追うことができます。
タスクの実行中は、レコーディングサーバーを停止させないでください。
- 「レコーディングストレージおよびアーカイブの設定」リストの下にある[レコーディングストレージの編集]ボタンをクリックします。
- 現れたダイアログボックスで、暗号化レベルを指定します。
- パスワードの設定ダイアローグボックスに、自動的に遷移されます。パスワードを入力し、OKをクリックします。
アーカイブされた記録をバックアップする
多くの組織では、テープドライブや同等のものを使用して、記録をバックアップすることを考えています。これをどのように行うかは、組織で使用しているバックアップメディアによって異なります。ただし、以下の点を覚えておく必要があります:
カメラのデータベースではなくアーカイブをバックアップする個別のカメラのデータベースではなく、必ずアーカイブの内容に基づいてバックアップを作成します。個別のカメラのデータベースに基づいてバックアップを作成すると、共有違反やその他の誤動作の原因となることがあります。
バックアップをスケジュールする際は、バックアップジョブのアーカイブ時間が決して重複しないように注意してください。ストレージタブを使用すると、各レコーディングサーバーのストレージエリアの、各レコーディングサーバーのアーカイブスケジュールを表示することができます。
アーカイブの構造を知ることでバックアップを効率化する記録をアーカイブすると、アーカイブ内の特定のサブディレクトリ構造に保存されます。
全システムの標準的な使用中に、XProtect Smart Clientを使ってすべての録画を参照しているシステムユーザーにとって、サブディレクトリ構造はまったく認識されません。これは、アーカイブ済み記録と未アーカイブ記録の両方に当てはまります。アーカイブされた録画をバックアップするにはサブディレクトリ構造(アーカイブ構造(説明)を参照)を知ることが直接的に重要です(システム設定のバックアップおよび復元を参照)。
アーカイブ構造(説明付き)
録画をアーカイブすると、アーカイブ内の特定のサブディレクトリ構造に保存されます。
全システムの標準的な使用中に、録画がアーカイブされているかどうかにかかわらず、XProtect Smart Clientを使ってすべての録画を参照しているシステムユーザーにとって、サブディレクトリ構造はまったく認識されません。したがって、アーカイブされている録画をバックアップする場合には、サブディレクトリ構造を知ることは非常に重要です。
レコーディングサーバーのそれぞれのアーカイブディレクトリに、個別のサブディレクトリが自動的に作成されます。これらのサブディレクトリには、デバイス名とアーカイブデータベースに基づく名前が付きます。
別のカメラからの録画を同じアーカイブに保存することができ、それぞれのカメラのアーカイブは一定の間隔で実行されるので、サブディレクトリはさらに自動的に追加されます。
これらのサブディレクトリは、それぞれがほぼ1時間の録画を表します。1時間毎に分割することで、アーカイブの最大許容サイズに達した場合でも、アーカイブのデータの比較的小さい部分だけを削除することが可能になります。
サブディレクトリの名前は、録画がエッジストレージかSMTPのいずれによる録画であるかを示すデバイスの名前に続いて、サブディレクトリに含まれている最新のデータベースレコードの日付と時間を加えた名前になります。
名前の構造...[ストレージのパス]\[ストレージ名]\[デバイス名] -最新の録画の日付と時間を追加]\
エッジ ストレージからの場合:
...[ストレージのパス]\[ストレージ名]\[デバイス名] (Edge) - 最新の録画の日付と時間を追加]\
SMTPからの場合:
...[ストレージのパス]\[ストレージ名]\[デバイス名] (SMTP) - 最新の録画の日付と時間を追加]\
現実の例...F:\OurArchive\Archive1\Camera 1 on Axis Q7404 Video Encoder(10.100.50.137) - 2011-10-05T11:23:47+02:00\
サブディレクトリさらにサブディレクトリがあれば、自動的に追加されます。これらのサブディレクトリの量と特性は、実際の録画の特性により異なります。たとえば、複数の異なるサブディレクトリは、録画が技術的にシーケンスに分割される場合に追加されます。これは多くの場合、録画をトリガーするためにモーション検知を使用する場合に当てはまります。
- メディア:このフォルダーには、ビデオまたは音声(両方ではない)の実際のメディアが含まれます。
- モーションレベル:このフォルダーには、当社のモーション検知アルゴリズムを使用して、ビデオデータから生成したモーションレベルのグリッドが含まれています。このデータで、XProtect Smart Clientのスマートサーチ機能が高速で検索を行うことができます。
- モーション:このフォルダーに、システムはモーションのシーケンスを保存します。モーションのシーケンスは、ビデオデータ中でモーションが検知されたタイムスライスです。たとえば、この情報はXProtect Smart Clientのタイムラインで使用されます。
- レコーディング:このフォルダーに、システムはレコーディングのシーケンスを保存します。レコーディングのシーケンスは、メディアデータで一貫しているレコーディングのタイムスライスです。たとえば、この情報はXProtect Smart Clientでタイムラインを描画するために使用されます。
- 署名:このフォルダーには、メディアデータ用に生成された署名が含まれています(メディアフォルダーに)。この情報を使用すると、録画された後にメディアデータが改変されていないことを確認できます。
アーカイブをバックアップする場合、サブディレクトリ構造の基本を知ることで、正確にバックアップすることが可能になります。
バックアップの例アーカイブ全体の内容をバックアップする場合、必要なアーカイブディレクトリとその内容のすべてをバックアップします。たとえば、次の下にあるすべてをバックアップします。
...F:\OurArchive\
特定の期間における特定のカメラからの録画をバックアップする場合は、関連するサブディレクトリの内容だけをバックアップします。たとえば、次の下にあるすべてをバックアップします。
...F:\OurArchive\Archive1\Camera 1 on Axis Q7404 Video Encoder(10.100.50.137) - 2011-10-05T11:23:47+02:00\
ストレージでのアーカイブの削除
- レコーディングおよびアーカイブの設定リストで、アーカイブを選択します。
-
レコーディングおよびアーカイブの設定リストの下にあるボタンをクリックします。
- はいをクリックします。
- オフラインの理由などによりアーカイブが利用できない場合は、アーカイブ削除の前に通信を復旧してください。
リストで最後にあるアーカイブのみが削除できます。アーカイブを空にする必要はありません。
ストレージの削除
ライブレコーディングの録画ストレージとして使用するデフォルトのデバイスを削除することはできません。
このためストレージを削除するにはデバイスとアーカイブされていない録画を他のストレージに移動する(ハードウェアの移動を参照)必要があります。
- このストレージを使用するデバイスを一覧表示するには、デバイス使用数をクリックします。
別のレコーディングサーバーに移動されたデバイスのデータがストレージにある場合は、警告が表示されます。リンクをクリックすると、デバイスの一覧が表示されます。
- 「アーカイブされていない記録をあるストレージから別のストレージへ移動する」の手順を参照してください。
- すべてのデバイスを移動し終わるまで続行します。
- 削除するストレージを選択します。
-
ストレージ設定リストの下にあるボタンをクリックします。
- はいをクリックします。
アーカイブされていない記録をあるストレージから別のストレージへ移動する
ある記録データベースから別の記録データベースへのコンテンツの移動は、デバイスの記録タブで行います。
- デバイスタイプを選択します。概要ペインで、デバイスを選択します。
- [録画] タブをクリックします。ストレージエリアの上部で、選択をクリックします。
- ストレージの選択ダイアログボックスで、データベースを選択します。
- OK をクリックします。
- [記録アクション]ダイアログボックスで、既存のアーカイブされていない録画を削除して新しいストレージに移動するか、削除するかを選択します。
- OK をクリックします。
ストレージおよび録画設定プロパティ
使用可能な機能は、使用しているシステムによって異なります。詳細については、https://www.milestonesys.com/solutions/platform/product-index/を参照してください。
ストレージおよび録画設定ダイアログボックスで、次の項目を指定します。
名前 |
説明 |
---|---|
名前 |
必要に応じて、ストレージ名を変更します。名前は一意でなければなりません。 |
パス |
このストレージで記録を保存するディレクトリへのパスを指定します。ストレージは、必ずしもレコーディングサーバーのコンピュータに存在する必要はありません。 ディレクトリが存在しない場合は作成できます。ネットワークドライブは、必ずUNC(汎用名前付け規則)のフォーマットを使用して指定する必要があります。例:\\server\volume\directory\。 |
保存期間 |
アーカイブ設定に応じて、削除または次のアーカイブに移動するまでに記録がアーカイブに格納される期間を指定します。 |
最大サイズ |
記録データベースに保存する記録データの最大ギガバイト数を選択します。 指定されたギガバイト数を超える記録データは、指定された場合、自動的にリストの最初のアーカイブに移動されるか、削除されます。 空き容量が5GB未満になった場合、データベースで最も古いデータは必ず自動アーカイブされます(または、次のアーカイブが定義されていない場合は削除されます)。空き容量が1GB未満になった場合は、データは削除されます。データベースには、必ず250MBの空き容量が必要です。この制限に達した場合(データが十分速やかに削除されていない場合)、十分な空き容量が確保されるまで、それ以上データベースにはデータが書き込まれません。このため、データベースの実際の最大サイズは、指定したギガバイト数より5GB少なくなります。 |
電子署名中 |
記録への電子署名を有効にします。これはたとえば、再生時に、エクスポートされたビデオが修正や改変されていなかったことをシステムが確認することを意味します。 システムはデジタル署名にSHA-2アルゴリズムを使用します。 |
暗号化 |
記録の暗号化レベルを選びます。
システムは暗号化にAES-256アルゴリズムを使用します。 弱を選択する場合、録画の一部が暗号化されます。強を選択する場合、録画の全部が暗号化されます。 暗号化を有効にする選択をした場合、以下のパスワードも指定しなければなりません。 |
パスワード |
暗号化されたデータの閲覧を許可されるユーザー用パスワードを入力します。 Milestoneは、強いパスワードを使用することを推奨しています。強いパスワードは、辞書で調べられる単語やユーザーの名前の一部は含みません。8文字以上の英数字、大文字および小文字、ならびに特殊文字を含みます。 |
アーカイブ設定のプロパティ
アーカイブ設定ダイアログボックスで、次の項目を指定します。
名前 |
説明 |
---|---|
名前 |
必要に応じて、ストレージ名を変更します。名前は一意でなければなりません。 |
パス |
このストレージで記録を保存するディレクトリへのパスを指定します。ストレージは、必ずしもレコーディングサーバーのコンピュータに存在する必要はありません。 ディレクトリが存在しない場合は作成できます。ネットワークドライブは、必ずUNC(汎用名前付け規則)のフォーマットを使用して指定する必要があります。例:\\server\volume\directory\。 |
保存期間 |
アーカイブ設定に応じて、削除または次のアーカイブに移動するまでに、記録がアーカイブに格納される期間を指定します。 |
最大サイズ |
記録データベースに保存する記録データの最大ギガバイト数を選択します。 指定されたギガバイト数を超える記録データは、指定された場合、自動的にリストの最初のアーカイブに移動されるか、削除されます。 空き容量が5GB未満になった場合、データベースで最も古いデータは必ず自動アーカイブされます(または、次のアーカイブが定義されていない場合は削除されます)。空き容量が1GB未満になった場合は、データは削除されます。データベースには、必ず250MBの空き容量が必要です。この制限に達した場合(データが十分速やかに削除されていない場合)、十分な空き容量が確保されるまで、それ以上データベースにはデータが書き込まれません。このため、データベースの実際の最大サイズは、指定したギガバイト数より5GB少なくなります。 |
スケジュール |
アーカイブプロセスが開始する間隔を示すアーカイブスケジュールを指定します。アーカイブは非常に高い頻度(原則として、1年中にわたって毎時毎にアーカイブ)、あるいは非常に低い頻度(たとえば、36か月ごとに一度、月初の月曜日にアーカイブ)で行うことができます。 |
フレームレートの低減 |
フレームレートの低減チェックボックスを選択し、アーカイブの際に秒当たりのフレーム数(FPS)を低減できるように、FPSを設定します。 選択した数のFPSでフレームレートを低減すると、アーカイブで記録が占める容量を低減できます。ただし、アーカイブ品質も低下します。 0.1 = 1フレーム/10秒 |
フェールオーバータブ(レコーディングサーバー)
使用可能な機能は、使用しているシステムによって異なります。詳細については、https://www.milestonesys.com/solutions/platform/product-index/を参照してください。
フェールオーバーレコーディングサーバーを使用する場合、フェールオーバータブを使用して、フェールオーバーサーバーをレコーディングサーバーに割り当てます。フェールオーバータブのプロパティを参照してください。
フェールオーバーレコーディングサーバー、インストールと設定、フェールオーバーグループ、およびその設定の詳細については、フェールオーバーレコーディングサーバー(説明付き)を参照してください。
フェールオーバーレコーディングサーバーの割り当て
レコーディングサーバーのフェールオーバータブでは、3種類のフェールオーバー設定の中から選択できます。
- フェールオーバー設定なし
- プライマリ/セカンダリフェールオーバー設定
- ホットスタンバイ設定
bおよびcを選択する場合、特定のサーバーまたはグループを選択する必要があります。bでは、セカンダリフェールオーバーグループも選択できます。レコーディングサーバーが使用できなくなった場合、プライマリフェールオーバーグループのフェールオーバーレコーディングサーバーに切り替わります。セカンダリフェールオーバーグループも選択している場合、プライマリフェールオーバーグループのフェールオーバーレコーディングサーバーがすべてビジーである場合には、セカンダリグループのフェールオーバーレコーディングサーバーに切り替わります。このようにして、フェールオーバーソリューションが機能しないリスクは、プライマリのすべてのフェールオーバーレコーディングサーバーだけなくセカンダリフェールオーバーグループもビジーである場合だけになります。
- [サイトナビゲーション]ペインで、[サーバー]>[レコーディングサーバー]を選択します。レコーディングサーバーのリストが表示されます。
- 概要ペインで、必要なレコーディングサーバーを選択し、フェールオーバータブに移動します。
- フェールオーバーセットアップのタイプを選択するには、以下から選びます:
- 無し
- プライマリフェールオーバーサーバーグループ/セカンダリフェールオーバーサーバーグループ
- ホットスタンバイサーバー
同じフェールオーバーグループをプライマリとセカンダリフェールオーバーグループとして選択したり、既にフェールオーバーグループに含まれている標準のフェールオーバーサーバーをホットスタンバイサーバーとして選択することはできません。
- 次に、詳細フェールオーバー設定をクリックします。これで、フェールオーバー詳細設定ウィンドウが開き、選択したレコーディングサーバーに接続するすべてのデバイスのリストが表示されます。無しを選択した場合でも、フェールオーバー詳細設定を使用できます。選択項目はすべて保持され、後からフェールオーバー設定で使用できます。
- フェールオーバーサポートのレベルを指定するには、リストの各デバイスでフルサポート、ライブ専用、無効のいずれかを選択します。OK をクリックします。
- 必要に応じて、フェールオーバーサービス通信ポート(TCP)フィールドでポート番号を編集します。
もしフェールオーバーサポートを有効化し、レコーディングストレージが利用可能でない場合はレコーディングサーバーが実行され続けるように設定した場合、フェールオーバーレコーディングサーバーはテイクオーバーしません。フェールオーバーサポートワークをするには、レコーディングストレージが利用可能でない場合はレコーディングサーバーを止めるオプションを、ストレージタブで選択します。
フェールオーバータブのプロパティ
名前 |
説明 |
---|---|
無し |
フェールオーバー レコーディング サーバーなしで設定を選択します。 |
プライマリ フェールオーバーサーバーグループ/セカンダリ フェールオーバーサーバーグループ |
1つのプライマリフェールオーバーサーバーグループと任意で1つのセカンダリフェールオーバーサーバーグループから成る通常のフェールオーバー設定を選択します。 |
ホットスタンバイサーバー |
ホットスタンバイサーバーとして1つの専用レコーディングサーバーを用意し、ホットスタンバイ設定を選択します。 |
フェールオーバー詳細設定 |
[フェールオーバー詳細設定]ウィンドウを開きます。
|
フェールオーバーサービス通信ポート(TCP) |
デフォルトのポート番号は11000です。このポートがレコーディングサーバーとフェールオーバー レコーディングサーバー間での通信で使用されます。ポートを変更した場合、レコーディングサーバーが実行中でなければならず、また、その間マネジメントサーバーに接続されていなければなりません。 |
マルチキャストタブ(レコーディングサーバー)
システムでは、レコーディングサーバーからのライブストリームのマルチキャストをサポートしています。多数のXProtect Smart Clientユーザーが同じカメラからのライブビデオを再生しようとする場合に、マルチキャストによってシステムリソースの消費量を大幅に低減できます。マルチキャストは、複数のクライアントが同じカメラからのライブビデオを頻繁に要求し、Matrix機能を使用する場合に特に便利です。
マルチキャストは、記録されたビデオ/音声ではなく、ライブストリームでのみ可能です。
レコーディングサーバーに複数のネットワークインターフェースカードがある場合、マルチキャストはその中の1つのカードでだけ可能です。どのネットワークインターフェースカードを使用するか、Management Clientによって指定できます。
フェールオーバーサーバーを使用している場合は、フェールオーバーサーバー上のネットワークインタフェースカードのIPアドレスも指定します(マルチキャストタブ(フェールオーバーサーバー)を参照)。
マルチキャストを正しく実装するには、ネットワーク装置がマルチキャストのデータパケットを必要な受信者のグループだけに配信されるように設定されていることも必要です。そうでないと、マルチキャストはブロードキャストと変わらなくなり、ネットワーク通信速度が大幅に低下します。
マルチキャスト(説明付き)
通常のネットワーク通信で、各データパケットは単一の送信者から単一の受信者に送信され、ユニキャストと呼ばれます。一方、マルチキャストでは、単一のデータパケット(サーバーから)をグループ内の複数の受信者(クライアント)に送信できます。したがって、マルチキャストは帯域幅を節約できます。
- ユニキャストを使用する場合、発信元は必ずそれぞれの受信者に1つのデータストリームを転送しなければなりません。
- マルチキャストを使用する場合は、それぞれのネットワークセグメントで単一のデータストリームしか必要ではありません。
ここで説明しているマルチキャストは、カメラからサーバーへのビデオのストリーミングではありません。サーバーからクライアントへのストリーミングになります。
マルチキャストでは、IPアドレス範囲、各カメラにマルチキャストを有効化/無効化できる能力、最大許容データパケットサイズ(MTU)を定義する機能、データパケットを転送するための最大ルーター数(TTL)などのオプションを基に定義された受信者のグループを使用します。
レコーディングサーバーが暗号を使用している時でも、マルチキャスト ストリームは暗号化されません。
マルチキャストを、関連のないデータでもネットワークに接続している全員にデータを送信する、ブロードキャストと混合しないよう注意する必要があります。
名前 |
説明 |
---|---|
ユニキャスト |
単一のソースから単一の受信者へデータを送信します。 |
マルチキャスト |
単一のソースから明確に定義されたグループ内の複数の受信者へデータを送信します。 |
ブロードキャスト |
単一のソースからネットワーク上の全員へデータを送信します。このため、ブロードキャストによって、ネットワーク通信速度が大幅に低下する可能性があります。 |
レコーディングサーバーのマルチキャストを有効にする
マルチキャストを使用するには、ネットワークのインフラがIPマルチキャスト標準IGMP(インターネットグループ管理プロトコル)をサポートしている必要があります。
- [マルチキャスト]タブで、[マルチキャスト]チェックボックスを選択します。
マルチキャスト用のIPアドレス範囲の全体が既に1つまたは複数のレコーディングサーバーによって使用されている場合は、まずマルチキャスト用のIPアドレスを空けないと、それ以上のレコーディングサーバーでマルチキャストを有効にすることはできません。
レコーディングサーバーが暗号を使用している時でも、マルチキャスト ストリームは暗号化されません。
IPアドレス範囲の割り当て
選択したレコーディングサーバーからのマルチキャストストリームにアドレスを割り当てる範囲を指定します。クライアントは、対象となるレコーディングサーバーからのマルチキャストビデオを再生する時に、これらのアドレスに接続します。
マルチキャストカメラフィードのそれぞれについて、IPアドレスとポートの組み合わせは一意でなければなりません。(IPv4の例:232.0.1.0:6000).1つのIPアドレスと複数のポートを、あるいは複数のIPアドレスと少数のポートを使用することができます。デフォルトでは、システムは単一のIPアドレスと1000のポートの範囲を使用するよう推奨しますが、必要であれば変更できます。
マルチキャストのIPアドレスは、IANAによるダイナミックホスト割り当てで定義された範囲内でなければなりません。IANAはグローバルIPアドレス割り当てを監視する機関です。
名前 |
説明 |
---|---|
IPアドレス |
開始フィールドで、必要な範囲の最初のIPアドレスを指定します。次に、範囲で最後のIPアドレスを終了フィールドで指定します。 |
ポート |
開始フィールドで、必要な範囲で最初のポート番号を指定します。次に、範囲で最後のポート番号を終了フィールドで指定します。 |
すべてのマルチキャストストリームの送信元IPアドレス |
マルチキャストは1つのネットワークインターフェースカードでだけできるため、レコーディングサーバーに複数のネットワークインターフェイスカードがあるか、複数のIPアドレスのネットワークインターフェイスカードが1つある場合に、このフィールドを使用します。 レコーディングサーバーのデフォルトのインターフェースを使用する場合は、フィールドの値を 0.0.0.0 (IPv4の場合) または :: (IPv6の場合) のままにします。他のネットワークインターフェースカードを使用する場合、または同じネットワークインターフェースカードで別のIPアドレスを使用する場合、必要なインターフェースのIPアドレスを指定します。
|
データグラムオプションの指定
マルチキャストで転送するデータパケット(データグラム)の設定を指定します。
名前 |
説明 |
---|---|
MTU |
最大転送ユニット、許容される物理的データパケットの最大サイズです(単位はバイト)。指定されたMTUより大きいメッセージは、送信する前に小さいパケットに分割されます。デフォルト値は1500バイトです。これは大半のWindowsコンピュータやイーサネットネットワークでのデフォルトでもあります。 |
TTL |
生存時間、廃棄または返却されるまでに、データパケットが移動できるホップの最大数です。ホップとは、2つのネットワークデバイス(通常はルーター)の間のポイントのことです。デフォルト値は128です。 |
ネットワークタブ(レコーディングサーバー)
レコーディングサーバーのパブリックIPアドレスはネットワークタブで定義します。
パブリックアドレスを使用する理由
XProtect Smart Clientなどのアクセス用クライアントが監視システムに接続する場合、連絡用アドレスの交換を含めて、一定量の初期データ通信がバックグラウンドで共有されます。これは自動的に行われ、ユーザーには全く認識されません。
クライアントはローカルネットワークに加えてインターネットから接続することもあります。いずれの場合にも、レコーディングサーバーからのライブビデオや録画済みビデオにクライアントがアクセスできるように、監視システムが適切なアドレスを提供する必要があります。
- クライアントがローカルで接続する場合、監視システムはローカルのアドレスおよびポート番号を返さなければなりません
- クライアントがインターネットから接続する場合、監視システムはレコーディングサーバーのパブリックアドレスに応答します。これはファイアウォールまたはNAT(ネットワークアドレス変換)ルーターのアドレスであり、多くの場合、異なるポート番号です。アドレスおよびポートは、サーバーのローカルアドレスおよびポートに転送できます。
NAT(ネットワークアドレス変換)ファイアウォールの外側から監視システムにアクセスするには、パブリックアドレスとポート転送を使用します。これによって、ファイアウォールの外側にあるクライアントは、VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用することなく、レコーディングサーバーへ接続できます。それぞれのレコーディングサーバーを特定のポートにマップし、ファイアウォールを通じて、このポートをサーバーの内部アドレスへ転送することができます。
パブリックアドレスとポートの定義
- パブリックアクセスを有効にするには、パブリックアクセスを有効にするチェックボックスを選択します。
- レコーディングサーバーのパブリックアドレスを定義します。ファイアウォールまたはNATルーターのアドレスを入力し、インターネットから監視システムにアクセスするクライアントがレコーディングサーバーに接続できるようにします。
- パブリックポート番号を指定します。ファイアウォールまたはNATルーターで使用するポート番号を、ローカルで使用するポート番号と異なる番号にしておくことをお勧めします。
パブリックアクセスを使用する場合、使用するファイアウォールまたはNATルーターを設定し、パブリックなアドレスおよびポートに送信されるリクエストが、関連するレコーディングサーバーのローカルなアドレスおよびポートに転送されるようにしてください。